「PREACHER/プリーチャー」シーズン1 第1話より:

misery loves company
同病相憐れむ(不幸は仲間を好む)


テキサスの牧師・ジェシーはある夜、バーで男を殴り倒してしまう。

それはこの夜の少し前、その男の幼い息子が父親の暴力を止めて欲しいと
ジェシーに頼って来ていたのが原因だったが
ほどなくジェシーは逮捕され、留置所に入れられてしまう。

同じバーに居合わせ、ジェシーに加勢したキャシディも同じく捕まり
ぽつぽつと会話が始まる。

ジェシーがこの町に戻ってきたのは、昔、ある人物と約束をしたからだと話すが
キャシディはチャランポランが一番気楽だと言う。

Yeah, well, you know, promises they’re very nasty little things.
そうね、まああれだ、約束ってのは厄介だよ。(キャシディ)

I try to steer clear of them as best that I can.
俺は出来るだけ避けてる。(キャシディ)

No, no. That’s wrong.
それは間違いだ。(ジェシー)

(中略)

Misery loves company, does it not?
不幸は仲間を好む、って言うだろ?(キャシディ)

It’s the hope that sets men at one another’s throats here.
希望こそが人間の争いの元だ。(キャシディ)

Take me for example, right? I have zero hope in this world, mate.
例えばこの俺を見てくれよ? この世に希望なんか持っちゃいない。(キャシディ)

And I’m bloody fantastic. Really, I am.
おかげで楽しく暮らしてる。 本当さ。(キャシディ)


steer clear of~ 「~を避ける、~を遠ざける、~に関わらない」。

そして misery loves company は「同病相憐れむ(不幸は仲間を好む)」、
不幸な人は、他の人も同じく不幸であれば慰められる、といった意味で
日本の諺にあてはめると「同病相憐れむ」が近いと思われます。

at one another’s throats「激しく争う、互いに対立する」。

皆等しく不幸なら平和なのに、誰かが希望を持つともめ事の種になる、約束は希望の元、
だから自分は約束なんかしない、誰とも争わずに済むから気楽だよ、というキャシディです。

付き合うのは良いけど、結婚も婚約もしない、
ずっとカジュアルな関係でいたいという人を指して
commitment phobia「責任(決意)恐怖症」と言うことがあります。

commitment は「(何かをするという)約束、公約、責任」といった意味があり
恋愛関係においては「結婚、婚約を決意する事」の phobia「恐怖症」という意味になります。

キャシディの場合は世の中全般に対する commitment phobia と言えるかもしれませんね。


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