トゥルーブラッド シーズン7 第3話より:

the world is one’s oyster
世界は(その人の)思うがまま


トゥルーブラッドに混入されたウィルスにより肝炎を患い、
すっかり気力を失っているエリック。

パムにとって生みの父であるエリックを失うことは耐えられず
彼女はどうにかもう一度、彼の気力を奮い立たせようと必死で訴える。

Did you contract the virus on purpose?
もしかしてわざと感染したの?(パム)

On purpose, no.
わざとではない。(エリック)

But did I go about my dealings with a devil-may-care attitude? Absolutely.
だが無茶をしたかと問われれば、思い切りやった。(エリック)

You can’t give up, Eric.
諦めないでよ。(パム)

With an ample blood supply, vampires are living longer and longer with this disease.
十分に血を飲めば、この病気でも長く生きられる。(パム)

And who knows, they’re working on a cure.
それに治療法だって研究中よ。(パム)

They could have one soon.
もうすぐ見つかるかも。(パム)

(中略)

For more than 1,000 years, the world has been my oyster.
私は1000年以上、好き勝手にやってきた。(エリック)

And it still can be.
なら、これからもそうして。(パム)

I’ll do anything.
何でもするから。(パム)

I’ve lost my taste for oysters, Pam.
もう飽きたんだ。(エリック)


on purpose「わざと、故意に」。

devil-may-care「向こう見ずの、無頓着の、無鉄砲な」。

But did I go about my dealings with a devil-may-care attitude? Absolutely
(だが私は向こう見ずな賭けをしたか? もちろんだ)
=「無茶をしたかと問われれば、思い切りやった」。

確かサンクトペテルブルクでは、荒れたヴァンパイアたちによる
ロシアンルーレットが行われており、
それに負けると汚染されたトゥルーブラッドを飲むという罰が。

彼はそこで無茶をやって感染したと、そういう話のようです。

そして the world is one’s oyster は「世界は(その人の)思うがまま」。

直訳すると「世界はその人の牡蠣(真珠貝)の中」、
これはシェイクスピアの戯曲から来た表現で、自分の手の中の貝はいつでもこじ開けられる
=「世の全ては自分に開かれている、世界は(その人の)思うがまま」。

正直これだけだとイマイチ繋がりが見えてきませんが、
真珠は日本のミキモトが養殖に成功するまで
世界中で大変価値の高い宝石とされていました。

なので貝を手にすれば、その真珠(宝物)を自分は手に入れられる、
すなわち世界は俺のもんだ、ということかも??

For more than 1,000 years, the world has been my oyster
(1000年以上に渡り、この世は私の思うがままだった)。

じゃあこれからもそうすればいい、というパムへのエリックの返しがカッコいい。

lose one’s taste for~「~に飽きる」。

I’ve lost my taste for oysters(もう牡蠣には飽きたのさ)。

なんじゃそりゃ~! 言ってみたいそんなセリフ(笑)。

まあ1000年も好き勝手やってると、面白みもなくなるんでしょうかね。

死の恐怖もなく老化もないので、肉体的にもずーっとベストコンディション。

こっちはせいぜい頑張って100年、若さは永遠ではないし
好き勝手出来るのは休日の数時間ってとこですが
そのくらいが幸せなのかもしれない・・・と無理やり納得してみます。


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