数回に分けてBBCの「子供のいじめはなぜ起きるのか?」がテーマの記事を読解しています。

・「なぜある子供たちは無慈悲ないじめっ子になってしまうのか?」(1)
・「なぜある子供たちは無慈悲ないじめっ子になってしまうのか?」(2)
・「なぜある子供たちは無慈悲ないじめっ子になってしまうのか?」(3)
・「なぜある子供たちは無慈悲ないじめっ子になってしまうのか?」(4)


One way to address school bullying could be a buddy system designed to foster peer support, where younger students are assigned an older mentee to show them the ropes when they start school.
いじめ問題に対処する方法の一つはバディシステム、年長の生徒(メンター)から就学前の子供たちが学校生活のアドバイスを受けるシステムだ。


address「住所、~宛てにする、~と呼ぶ、演説する、(問題などを)扱う、処理する」。

mentee「メンターの指導、アドバイスを受ける人」。

show someone the ropes「(人に)手ほどきをする、やり方を教える・説明する」

“The fact that younger students have the opportunity to model the right behaviour from the older students” is one advantage of such a system, says Tzani-Pepelasi.
「子供たちは年長の生徒から学校での正しいふるまい方が学べます」それがこのシステムの利点と講師は話す。

But having a supportive school environment in general is also important when it comes to tackling bullying.
だがいじめ問題に取り組むとなれば、学校全体のサポート体制も重要だ。


tackle「タックル、(仕事・問題などに)取り組む、(人を)つかむ、組みつく」。

“It takes a lot of persistence, and consistency from the teachers and the school staff in general, as without them the system cannot function,” she says.
「教員や学校スタッフらの多くの忍耐と継続性が不可欠で、それなしには上手くいきません」。

Espelage agrees that strong relationships between teachers and among peers are key.
教員と同僚の強い絆は問題解決に重要であると教授もこれに同意する。


peers「同等者、同僚」。

“What we know from our research is those schools where they pay attention to the issues of connectedness, making sure every kid feels like they belong in that school, there’s less bullying,” she says.
「我々の研究でも皆の連帯感に注意を払っている学校、子供たちが確かに自分も学校の一員であると感じられる学校では、いじめは減る傾向です」。


connectedness「連結、関連性、(人どうしの)つながり」。

Often, though, that support isn’t there.
だがしばしば、そうしたサポートがないこともある。

In 2014, Espelage and her colleagues published a five-year study showing a worrying link between bullying and sexual harassment in schools.
2014年、教授の5年間の研究成果では、いじめとセクシャルハラスメントの間には気がかりな相関があることを示していた。

It revealed that bullying among younger children often involves homophobic insults, which then escalates to sexual harassment in later school years.
小さな子供たちのいじめは、時に同性愛嫌悪が関係しており、それがのちに学内でのセクシャルハラスメントに発展していく。


homophobic「同性愛嫌悪、ホモ嫌いの」

But the children involved in sexual harassment – both the perpetrators and the victims – often didn’t seem to understand how serious the incidents were, perhaps because teachers may not be stepping in to prevent them.
だがセクシャルハラスメントに関わった子供たち、加害者と被害者、両者ともがそれが後にどれほど深刻な事態につながるか理解しておらず、それは恐らく教員たちがその防止に努めていないせいだろう。


perpetrator「悪事を行う人、加害者、犯人」。

“That continuum of aggression from bullying, to homophobic name-calling, to sexual violence, to teen dating violence is real,” says Espelage.
「いじめから発するそうした攻撃の連続体、同性愛への中傷から性暴力、10代のデート暴力への発展は現実にあるのです」。


continuum「(物質、事件等の)連続、連続体」。

name-calling「悪口、中傷」。



子供のいじめから同性愛者への中傷、性暴力と話が広がってきました。

子供のころに誰かをいじめて、そこから満足感とか達成感を得たという気持ちを味わうと、それが良くないことだとしても、ずっとし続けてしまう。

大人になるにつれ、より巧妙に(世間的には悪い事なのでバレないように)それは継続していくということなんでしょうか。

日本には「三つ子の魂百まで」という諺がありますね。

英語でこれに似た諺として、以下のようなものがあります。

The child is father to the man.
子供は成人の父。

What is learned in the cradle is carried to the grave.
ゆりかごの中で学んだことは墓場まで受けつがれる。

A leopard can’t change his spots.
豹は毛皮の斑点を変えられない。


いずれも「小さなうちに刻み込まれた事は、大人になってからもそれを引き継ぐ」といった意味ですが、最後の「豹は毛皮の斑点を変えられない」、これは「自分の本質・性格は変えられない」=「バカは死ななきゃ治らない」という意味でも使われるようです。

この文章では、学校の先生やスタッフが率先して、いじめから来る間違った認識を生徒たちが抱かないよう、早めに対処してほしいという風に読めますが、昔のような分かりやすい、目に見えるいじめだけではない(SNS上でのいじめなど)んですもんね。

実際問題先生も大変だろうなと思います。

このコラムも終盤に来ていますが、何かあんまり・・・コレという解決策はなさそうな。

期待していた方がいらしたらすみません(私自身も期待してました)。

ということはこれは世界中で、どんな集団でも起こっていること、そして未だ解決が難しいこと、なのでしょうね・・・。


もし今、私が家族や友人から「どうしたら英語が手軽に学べるか?」と聞かれたら、真っ先に勧めたいのが「スタディサプリENGLISH」です。

理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。

私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
下のバナーからどうぞ!

私の英会話教材体験記