フランス語に気を取られて、しばらく英語がおろそかになっていました。

英語も意識して日々触れていかないと、すぐにサビついてしまうので、今日からはBBCのコラムを題材に、英語の読解をやっていこうと思います。

さっそくですが、初回は少し重いお話「子供のいじめはなぜ起きるのか?」がテーマの記事です。

http://www.bbc.com/future/story/20190913-why-some-children-become-merciless-bullies

長いので、何回かに分けてやっていくつもりです。

この「英文を読む」というトレーニングは、毎日少しでも続けていると、着実に自分の実力がつくことを実感出来ます(加えて海外ドラマも毎日字幕で見続けています)。

毎日コツコツ読解していくので、どうぞお付き合いください。

When RubySam Youngz was singled out by a bully at the age of 10 in her last year of primary school, she felt isolated and confused.
ルビサムが小学校の最終学年、10歳でいじめの標的になった時、彼女は孤独と混乱を感じていた。


single out「白羽の矢が立つ、標的となる」。

She’d just moved with her family from England to Wales and the bully honed in on her accent. They then started mocking her appearance.
彼女はイングランドからウェールズに引っ越したばかりで、訛りがいじめの対象となったのだ。そしてさらに外見をからかい始めた。


hone in on~「~に焦点を合わせる、対象を絞る」。

“Nothing really made sense to me,” she says.
「全くわけが分かりませんでした」と彼女。

“I’m in a new place, I don’t really know anyone, no one likes me, and I really do not know why.”
「新しい場所で、知り合いもおらず、誰にも好かれず、それがなぜかも分からなかった。」


Youngz says the relentless bullying, which continued through secondary school, had a knock-on effect in all areas of her life,
この中学が終わるまで続いた冷酷ないじめは、彼女の人生全般に連鎖反応をもたらし、


relentless「冷酷な、容赦のない」。

knock-on effect「ドミノ効果、連鎖反応」。

and she took up smoking and drinking in an attempt to cope.
どうにかこの事に対処すべく、彼女は喫煙と飲酒に走った。


take up「取り上げる、手に取る、再開する」。

attempt to~「~を試みる、~するよう努める」。

cope「対処する、うまくやっていく・折り合う、抑えようとする」。

Now aged 46, it is only in the past year that she has come to terms with the effect that the bullying had on her.
今46歳になった彼女だが、このいじめ体験から来る影響と何とか折り合いがつけられたのは、ここ一年の間のことだ。

“I felt like ‘no one else likes me, so I don’t like me’,” she says.
「誰も自分を好いてくれないし、そんな自分が嫌いだった」と言う。

Her experience underlines a painful truth.
彼女の体験は痛々しい真実をはっきりと示している。

Children, for all their innocence and inexperience of the world, can be some of the most vicious bullies.
純真で世知に未熟な子供というのは、時に残酷ないじめっ子になるということを。


Their actions, perhaps less hindered by the social norms we learn in later life, can be merciless, violent and shocking.
もう少し社会規範を知れば抑えられたかもしれない彼らの行動は、容赦なく暴力的でショッキングなものになりかねない。


hinder「邪魔する、遅らせる、抑える」。

social norms「社会規範、社会通念」。

And they can have life-long implications for the victims.
そして犠牲者に生涯を通じて影響を与えることがある。


have an implication for~「~に影響がある」。

うーん、この「いじめ」というのは、子供の世界だけではないですよね。

大人でも、例えば会社や周囲の人付き合いで、何かしらこういうことが起きてしまうのはなぜなのか?

このヒントがつかめると良いなと思って読み進めています。

私のつたない体験では、それでもイギリスはまだ「ほかの人と違うこと」を認めてくれる空気があったように思うんですが、それは大人の世界での話、社会規範による抑え(hindered by the social norms)、要はマナーを知った人々の中でのこと、だったかもしれません。

どの国でも、どの年代でも起こりうるこの問題、どういうメカニズムで発現するのか?防ぐ術はあるのか?少しづつ読み進めていきましょう。


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