先日から「A high-carb diet may explain why okinawans live-so long 沖縄の長寿の秘密は高炭水化物食?」がテーマの記事を読解しています。
・「沖縄の長寿の秘密は高炭水化物食?」(1)
・「沖縄の長寿の秘密は高炭水化物食?」(2)
・「沖縄の長寿の秘密は高炭水化物食?」(3)
・「沖縄の長寿の秘密は高炭水化物食?」(4)
The benefits of the Okinawan Diet may not end with its calorie restriction.
沖縄式食生活の恩恵は、カロリー制限によるものだけにとどまらない。
Solon-Biet has conducted a series of studies examining the influence of dietary composition (rather than sheer quantity) on ageing in animals, and her team has consistently found that a high-carb, low-protein diet extends the lifespan of various species, with her most recent study showing that it reduces some of the signs of ageing in the brain.
食品構成(単なる量ではなく)の老化に与える影響についての動物実験では、低たんぱく高炭水化物の食事をした集団は、多くの動物でその寿命を伸ばしたという結果を得ており、最新の実験では脳の老化サインも減少しているという。
composition「構成(すること)、組み立て(ること)」。
Amazingly, they have found that the optimum ratio is 10 parts carb to one part protein – the same as the so-called Okinawan Ratio.
驚くことにその最適な構成比率は炭水化物10に対してタンパク質1、沖縄比率と同じだったのである。
Although there aren’t yet any controlled clinical trials in humans, Solon-Biet cites epidemiological work across the world that all point to similar conclusions.
未だ人間での実験は行われていないが、世界中で行ったこの実験では、ほぼ同じような結論が得られている。
epidemiological「疫学的な、疫学上の」。
point to「指し示す、指さす」。
“Other long-lived populations have also been shown to have dietary patterns that include relatively low amounts of protein,” she says.
「他地域の長寿の人々も低たんぱく食の傾向があります」と教授。
“These include the Kitavans, [who live on] a small island in Papua New Guinea, the South American Tsimane people and populations that consume the Mediterranean diet.”
「その中にはパプアニューギニアのキタバ島の住民や、地中海食をする南アメリカのチマネの人々も含まれます。」
Once again, the exact mechanisms are murky.
やはりまだ、そのメカニズムははっきり見えない。
murky「暗くて陰気な、濃い、濁っている」。
Like calorie restriction, the low protein diets seem to promote the cell repair and maintenance.
カロリー制限や低たんぱく食は、細胞修復を促進させるように思える。
Karen Ryan, a nutritional biologist at the University of California, Davis, points out that the scarcity of amino acids can encourage cells to recycle old material (rather than synthesising new proteins).
カリフォルニア大のライアン教授によれば、アミノ酸の欠乏が古い細胞のリサイクルを促進するという(新しいタンパク質を合成するよりも)。
scarcity「欠乏、不足、まれなこと」。
ここで言う new proteins(新しいタンパク質)とは、ヒトを始めとする生物の構成成分のタンパク質のことと思われ、その生成(合成)には通常アミノ酸が使われます。
“Together, these changes may prevent the ageing-associated accumulation of damaged proteins within cells,” she says.
「それらの変化が細胞内の傷んだタンパク質の蓄積を防ぐと思われます」と教授。
accumulation「蓄積、利殖、蓄財、蓄積物」。
何かで読んだんですが、老化というのは、体内で絶えず行われている細胞のコピーの精度が、だんだんと甘くなってくる結果であるとか。
例えば若いころは99.9%の精度でコピーされていた細胞が、今では93%くらいになっている、その7%のズレがシワであったり、シミであったり、記憶力の低下であったり、そういうもので表れてくる。
この文章に出てくる damaged proteins within cells(細胞内の傷んだタンパク質)というのは、その正確なコピーに失敗した細胞の残骸なのかな、と思いながら読んでいました。
体内の栄養分(カロリー摂取)を控えることで、その蓄積を抑えることが出来るとしたら、若返り(というか今以上に老けない)の妙薬とは、やっぱり節制ということになるんでしょうかね。
そういえば菜食のお坊さんなんかは、若々しい人が多いですよね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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