今日から「Pulp’s Different Class: The album that defined an era -「パルプ“Different Class”時代を示したこの一枚」を読んでいます。

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There aren’t many albums that state their intent as clearly as Pulp’s Different Class.
パルプの“Different Class”ほど、意図が明確なアルバムは多くない。


intent「意思、故意、決意、意志、意図、目的」。

“We’re making a move, we’re making it now, we’re coming out of the sidelines,” sings Jarvis Cocker on opener Misshapes, both a call to arms for fellow misfits and a manifesto for the band themselves.
「僕たちは動き出す、今、脇役から抜け出す」と、ジャーヴィス・コッカーは冒頭の“Misshapes”で、社会からはみ出した仲間たちに蜂起を呼びかけ、またバンド自身への宣言として歌っている。


call to arms「軍隊への召集」。

sidelines「傍観者、脇役」。

“Brothers, sisters can’t you see? The future’s made for you and me.”
「仲間たちよ分かるかい?未来は僕らのために作られた。」

It was a bold claim, by a band who knew their time had, finally, come.
それはついに自分たちの時代だと悟ったバンドによる力強い主張だった。

When Pulp released Different Class in October 1995, it was at the peak of the Britpop era
パルプが1995年10月に“Different Class”をリリースした時、ブリット・ポップはピークにあった

- less a cultural movement and more a label the music press had slapped on a collection of disparate (though mostly white, guitar-based) British bands infiltrating the charts in the mid-90s.
それは文化的な流れというより、90年代半ばのチャートに忍び込んだ異種の(と言ってもほとんどが白人でギターベースの)英国バンドたちにレーベルと音楽メディアがしっぺ返しを食らった動きだった。


disparate「(本質的に)異なる、共通点のない、異種の」。

infiltrate「しみ込む、浸透する・させる、(スパイ等の目的で)潜入する・させる」。

What started as a celebration of the British music industry reasserting its influence after a few years dominated by the US grunge scene had morphed into something of a media bandwagon.
米国のグランジに席巻された数年後、その影響力を再び発揮した英国音楽業界の祝祭として始まったものは、やがてメディアを巻き込み勢いづいていく。


morphed into something of a media bandwagon(メディアが便乗する何かに変化した)=「メディアを巻き込み勢いづいていく」。

The year had already seen UK number one albums by Elastica, Supergrass, The Charlatans, Black Grape and The Boo Radleys.
その年には既にエラスティカ、スーパーグラス、ザ・シャーラタンズ、ブラック・グレープ、ブー・ラドリーズの英国No.1アルバムがお目見えした。

By that summer Britpop had reached – depending on your point of view – either its apex or nadir, when Blur and Oasis were involved in a chart battle that dominated newspapers and made the BBC’s Six O’Clock News.
その夏までには、ブラーとオアシスの激しいチャート争いが新聞紙面を独占し、BBCの6時のニュースにも取り上げられ、ブリット・ポップは(それぞれの見方によって)頂点もしくはどん底に到達した。


apex「(三角形・円すい形・山などの)頂点、絶頂、極致、向点」。

nadir「天底、どん底」。

Blur won that first round and released their fifth album, The Great Escape, a few weeks later.
ブラーは最初のバトルで勝利し、数週間後に5枚目のアルバム”The Great Escape”をリリース。

Oasis followed with (What’s the Story) Morning Glory?, which would go on to become the biggest-selling record of the decade in the UK (thus ultimately winning the ‘war’ with their rivals).
それにオアシスの”(What’s the Story)Morning Glory?”が続き、これが国内10年間で最も売れたアルバムとなった(したがって最終的にライバルとの「戦争」に勝利した)。



いやあ、この時代はイギリスの音楽シーンが熱かった!

パルプのDifferent Class、ブラーのThe Great Escape、そしてオアシスの(What’s the Story)Morning Glory?、これらは全部よく聴いてました!

中でもやっぱりオアシスは別格、時代を超えて響く力強さがあるなと思います。

しかしこの記事の主役はパルプですよ!

Different Class は個人的に大好きで、心に残っているアルバムで、今でも家事をしながら Disco 2000 はよく歌ってます(笑)。

一番のヒットは Common People だと思いますが、これは「ビンボーってイケてる」と庶民に憧れるお金持ちの女の子について歌った曲で「寝ているときに壁をゴキブリが這いまわることがあるかい?」みたいな歌詞が出てきます。

当時は日本もまだまだバブルの名残があって、ほんわか豊かにやっていた95年頃、イギリスではたまたまじゃなくて、普通にゴキブリが這いまわる部屋で若者が寝ている事があるのかと、ちょっと衝撃だったのでよく覚えています。

そしてこのアルバムが当時の時代を表す一枚であったと。

早速先を読んでいきましょう!


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