先日から「The Arctic Circle: A new frontier for sustainable wine -「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」を読んでいます。
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(1)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(2)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(3)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(4)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(5)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(6)
The wine scene in Denmark is similar – albeit a bit older.
デンマークのワイン事情は、歴史は少し古いが似ている。
albeit「たとえ~でも、~にもかかわらず」。
“We first saw winemaking in Denmark in the ’90s,”
「デンマークで初めてワイン造りを見たのは90年代でした」
said Kristian Rise, the beverage manager of POPL Burger, a Copenhagen burger restaurant owned by Rene Redzepi of Noma.
と語るのはノーマのレネ・レゼピが経営するコペンハーゲンのバーガーレストラン、ポプルの飲料マネージャー、クリスティアン・ライズ氏だ。
“I remember having snowstorms in October when I was little.
「私が幼い頃は、10月に雪が降ったのを覚えています。
This doesn’t happen anymore and is therefore great for winemaking.”
そんなことはもうないので、ワイン作りにうってつけの土地になりました。」
In his spare time, Rise makes his own wine, and he and his father tend to 150 Rondo grapevines,
彼は、余暇には自分でワインを造り、父親と一緒に150本のロンドというブドウの木の世話をしている、
a hybrid dark grape with a flavour profile of red berries, dark spicy fruit and rhubarb.
それは赤いベリー、濃いスパイシーなフルーツ、ルバーブといった風味を持つハイブリッド種の黒ブドウだ。
“Typically, dark skinned grapes have a hard time ripening here but Rondo can survive the colder late summer and still yield good colour and aromas,” he said.
「一般的に、皮の色が濃いブドウはここでは熟しにくいのですが、ロンドは寒い晩夏を乗り越えて、良い色とアロマを生み出します」と彼。
He predicts that the Danish wine scene will only continue to grow, comparing it to that of Germany.
彼はデンマークのワイン事情はドイツのそれと比較すると、今後ますます発展していくと見ている。
Yet despite the optimism, the market for Scandinavian-made wine remains quite limited.
だが楽観的な見方とは裏腹に、北欧産ワインの市場はまだかなり限られている。
“We are not yet competitive on an international market,” said Nina Højgaard Jensen, an award-winning Danish sommelier,
「我々のワインは国際市場ではまだ競争力がありません」と語るのは、数々の受賞歴を持つデンマークのソムリエ、ニーナ・ホイヤー・イェンセン氏、
pointing out that the wines simply have not had enough time to cultivate “a sense of place” compared to their southern European counterparts.
氏は北欧産ワインは南欧産に比べて「土地の個性」を培う時間が足りていないと指摘する。
a sense of place は、フランス語で「テロワール」と呼ばれる「ワインが含む風土、土地の個性」といったことだろうと思います。
私は安物ワインばかり飲んでいますが、フランス産とイタリア産、新興国産、そして日本産、それぞれの違いは確かにある気はします。
それはブドウの個性というより(そもそも安ワインなので味の調整・ブレンドがされている)、どんな味わいが美味しいと感じるか?のお国柄の違いかなと思っていますが、そうした個性みたいなものは、末端のワインにも感じます。
北欧産の個性の醸成にはまだ時間が必要とのことですが、それが完成されて国際市場に出るようになったら、一大ブームを巻き起こしそうですね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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