昨日から「Why fabric fraud is so easy to hide -「布地の偽装はバレにくい」を読んでいます。

布地の偽装はバレにくい


・「布地の偽装はバレにくい」(1)

With complex, fragmented supply chains that sometimes rely on a literal paper trail, where each step in the chain might happen in a different country,
複雑で分断されたサプライチェーンでは、時には文字通り、紙に書かれた内容に依存し、流通の各過程が異なる国で行われることもあるため

it’s easy to see how mislabelling can happen.
誤表示が発生する可能性は容易に想像がつくだろう。

And while these chains are extremely difficult to trace, it is possible for brands to redress problems of provenance
これらの流通過程の追跡は非常に困難だが、ブランドは出所に関する問題を解決することが可能で

- Welspun India, for instance, has now gained a place on the Cotton Egypt Association’s list of accredited manufacturers.
例えばインドのウェルスパン社は、現在コットン・エジプト協会の認定メーカーリストに名を連ねている。

To allow companies to verify the authenticity of their own products, firms are turning to technology that can track fibres from the farm field to the shop floor.
企業は自社製品の真偽を確認するため、繊維を畑から工場まで追跡する技術に注目している。

Data on the true extent of textile fraud worldwide is hard to come by,
世界における繊維製品の不正行為の実態を示すデータの入手は難しいが、

but there are indications that the problem extends further than a few isolated incidents.
この問題はさらに拡大しており、稀な出来事とは言えなさそうだ。


isolated incident「めったにない出来事」。

When it comes to organic cotton, for instance,
例えばオーガニックコットンの場合、

there appears to be a gap between how much is actually produced worldwide, and how much brands and retailers claim to use in their finished products.
世界中の実際の生産量と、ブランドや小売業者が製品に使用していると主張する量との間にはギャップがあるように見える。

“There are indicators, from self-reporting of various fabric mills, spinners, farmers, brands, that I would argue that the vast majority of cotton that is presented to consumers as organic is not, in fact, organic cotton,”
「様々な織物工場や紡績業者、農家、ブランドの自己申告による指標がありますが、あえて申し上げればオーガニックを謳っている綿花の大部分は、実際にはオーガニックコットンではないと思います」

says Crispin Argento, managing director at the Sourcery, an Amsterdam-based company that helps brands source organic cotton direct from growers.
と話すのは、アムステルダムに拠点を置き、ブランド向けに生産者から直接オーガニックコットンの調達を支援する会社、the Sourceryのクリスピン・アルジェント氏。



なるほど~、オーガニックコットンの世界中で売られている量と、実際の生産量が合っていない、これは・・・という話なんですね(笑)。

20年くらい前に香港に行った時に、赤柱(スタンレー)という場所にあるシルク製品の一大マーケットに行った時、とにかくツヤツヤスベスベの「シルク」で作られた衣類や下着が山のように売られていました。

シルクとすれば値段も安くて物量もすごくて、何枚か買った記憶がありますが、あれも全てがシルクではなかったのかも、と今ちょっと思いました(笑)。

当時は自分で分かるほどの知識もなく、店員さんの言葉を信じて買いましたが、よく考えてみたら、肉厚で高品質のシルクが激安というのも不思議な話。

もし偽装があるならメーカーももちろん悪いですが、安くて高品質を求めすぎる消費者にも、全く問題が無いわけではないかもしれないと、過去の自分を振り返って思いました。


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