昨日から「How a magician-mathematician revealed a casino loophole -「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」を読んでいます。
・「マジシャン兼数学者が明かすカジノの抜け穴」(1)
Diaconis, a magician-turned-mathematician at Stanford University, is regarded as the world’s foremost expert on the mathematics of card shuffling.
スタンフォード大学でマジシャンから数学者に転身したディアコニスは、カードシャフリングの数学の世界的第一人者として知られている。
Throughout the surprisingly large scholarly literature on the topic, his name keeps popping up like the ace of spades in a magician’s sleight-of-hand trick.
このテーマに関する驚くほど多くの学術文献に、彼の名はまるで手品師のスペードのエースのごとく登場し続けるのだ。
So, when the company executives contacted him and offered to let him see the inner workings of their machine – a literal “black box” – he couldn’t believe his luck.
だから「ブラックボックスである機械内部を見てほしい」と同社幹部から連絡をうけた時、彼は自分の幸運が信じられないほどだった。
With his collaborator Susan Holmes, a statistician at Stanford, Diaconis travelled to the company’s Las Vegas showroom to examine a prototype of their new machine.
ディアコニスは、スタンフォード大学の統計学者であるスーザン・ホームズと共に、ラスベガスにある同社のショールームに行き、その新しい機械のプロトタイプを検証することになった。
The pair soon discovered a flaw.
そこで2人はすぐにある欠陥を発見した。
Although the mechanical shuffling action appeared random,
機械的なシャッフルの動作は一見ランダムなようだが
the mathematicians noticed that the resulting deck still had rising and falling sequences, which meant that they could make predictions about the card order.
数学者たちは、出来上がった山札には依然としてある上下動の順序があることに気づき、そのカードの配列を予測出来たのだ。
sequence「連続、続発、(因果的)連鎖、(連続して起こる)結果、ひと続き、(起こる)順序、(同じ組の)続き札、順位札、数列」。
To prove this to the company executives, Diaconis and Holmes devised a simple technique for guessing which card would be turned over next.
ディアコニスとホームズは、そのことを会社の重役たちに証明するべく、次にどのカードが出るかを当てる簡単なテクニックを考案する。
If the first card flipped was the five of hearts, say, they guessed that the next card was the six of hearts, on the assumption that the sequence was rising.
例えば、最初のカードがハートの5ならば、次はハートの6だと推測、その山札の順序は上昇だと仮定するのだ。
If the next card was actually lower – a four of hearts, for instance – this meant they were in a falling sequence, and their next guess was the three of hearts.
もしも次が実際には数字の低いカード、たとえばハートの4であったなら、それは下降の順序であることを意味するので、次はハートの3だと推測出来る。
With this simple strategy, the mathematicians were able to correctly guess nine or 10 cards per deck – one-fifth of the total
この簡単な方法で、彼らは一つの山札につき9枚か10枚、つまり全体の5分の1のカードを正しく当てることが出来、
- enough to double or triple the advantage of a competent card-counter.
それだけで優れたカードカウンターならば2~3倍有利になる。
あっという間にブラックボックスの仕組みが見破られてしまいましたが、トランプ札をバラバラに切るのって傍から見るより難しいんですね。
マージャン牌にみたいなものなら、バラバラと機械でかき混ぜるのは簡単ですが、トランプは静電気?でカード同士がくっついていたりしますよね。
あの静電気的な現象を除去してからカットするだけでも違うような気がしますが。
カジノに行った事はないんですが、今はもうディーラーが人力でカードを切るわけではないんですね。
プロの華麗なカードさばきをいつか間近で見たいと思っていましたが、機械になったのなら、もういいかなって思いました(笑)。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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