昨日から「The drinking culture hidden inside Japan’s liquor stores -「日本の酒屋に隠れた飲酒文化」を読んでいます。
・「日本の酒屋に隠れた飲酒文化」(1)
Yet liquor shops that double as bars, known as kaku-uchi, are anything but rare in Kitakyushu;
とはいえ北九州では酒屋を兼ねた「角打ち」は、決して珍しいことではなく、
it is here that they first emerged, and this medium-sized city is still home to an estimated 100 of them.
この地で初めて誕生し、この中規模都市に現在も推定で100軒はある。
The term kaku-uchi means “hitting the corner” and comes from the local dialect, though it has become the catch-all Japanese word for liquor shops that serve drinks, even garnering an entry in one of Japan’s most authoritative dictionaries.
角打ちは方言で「角を打つ」という意味だが、酒を提供する酒屋を総称する言葉として、日本で最も権威ある辞書にも掲載されているほどだ。
The curious meaning of kaku-uchi is thought to derive from the old practice of drinking sake from square wooden boxes known as masu, once used to measure rice portions;
角打ちという不思議な言葉の意味は、かつて米の量を測るために使われた四角い木箱「升」で酒を飲む習慣に由来すると考えられており
people drinking from masu “cups” in sake shops are portrayed in paintings and poetry dating back to the Edo Period (1603-1867).
江戸時代(1603-1867)の絵画や詩歌には、酒屋で升を酌み交わす人々の姿が描かれている。
It was at the turn of the 1900s, however, that more recognisably modern liquor stores and kaku-uchi took root in northern Kyushu.
ところが1900年代に入ると、北九州に近代的な酒屋や角打ちが定着してきた。
Their earliest frequenters were workers from the Yawata Steel Works, Japan’s first modern steel mill, founded in Kitakyushu in 1901.
その最初の常連客は、1901年に北九州で設立された日本初の近代製鉄所、八幡製鉄所の従業員たちだ。
Liquor shops were the only place where labourers leaving the night shift could reward their tired bodies with a sip of sake or shōchū, a Japanese distillate.
夜勤明けの労働者が、疲れた体で日本酒や日本の蒸留酒・焼酎を飲めるのは、酒屋だけだったのだ。
なるほど~、角打ちは夜勤明けの人がお酒を飲みながら寛げる場所として、発展していったんですね。
当時は深夜までやっている飲み屋さんはあまり無かったか、あったとしても恐らく高いお店。
そんな中で庶民が気軽に飲める場所が角打ちだったと。
そして「その場で精算」という仕組みなのでお金が無くなれば帰って寝るだけ、後々トラブルになることもありません(笑)。
それも給料からこづかいをひねり出して飲みに行く人にとって、ありがたい仕組みだったのかなと思いました。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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