throw in the towel

ブレイキング・バッド シーズン2 第5話より:

throw in the towel

降参する、諦める

法を犯し違法麻薬を作ることで、自分の死後も家族が安泰に暮らせるよう 資産を築こうと決めたウォルターだったが、予想外の出費が重なり 現状は当初の目標はほど遠いままである。 しかし一気に売上げを増やそうと踏み切ったトゥコとの提携は無残な結果に終わり 日々溜まってゆく高額な治療費の請求書にも頭を抱えている。 加えてジェシーとの関係も、彼の窮地に手を差し伸べなかったことから暗雲が立ち込めており ウォルターの焦りは頂点に達しているのだった。 一方ジェシーは両親から家を追い出され、逮捕者リストにも名を連ねてしまったことから ウォルターの稼ぎたいモードとは裏腹に しばらくドラッグビジネスから遠ざかりたいと考え始めていた。 しかしウォルターが自分の目的を達成するには、やはり売り手が必要であり そのために何としてもジェシーを説得しようというシーンからです。

Nothing for my family, which, as you might remember, was the damn point!

家族にはまだ何も残せてない、お前も覚えてるかもしれないが、それこそが重要なことだったのに!(ウォルター)

But seeing as throwing in the towel is not an option. ここで降参するという選択肢は無い。(ウォルター)

That leaves us with a total of two choices.

ということは選択肢は二つ。(ウォルター)

We go into business with yet another homicidal lunatic…

またイカレた奴らと手を組むか・・・(ウォルター)

Or you selling whatever you can.

お前がさばくかだ。(ウォルター)

throw in the towel は直訳すると「タオルを投げる」、 それが転じて「降参する、諦める」という意味になります。 これはもうボクシングの試合を想像すると、意味のイメージがしやすいですよね。 homicidal 「殺人の、殺人癖のある」、lunatic 「狂人、精神異常者」、 どちらもトゥコの事だと思われます・・・。 もうこの辺りになると、実直な教師だった面影が消えてゆき ウォルター自身が不気味な何かに変わりゆく過程に入っています。 元教え子がやりたくないと言うのに、先生の方がその道へ引き戻そうとするんですから 始めは家族のためという、皆がある程度共感できる出発点だったのに 段々と、本人もそれと気づかないうちに Braking Bad「道を外れる・悪の道にそれてゆく」していっています。 あることをきっかけに、どこから見ても普通だった人がどんどん変わっていく、 そういう怖さも伝わってきますね。

関連タグ