ブレイキング・バッド シーズン2 第8話より:
play it by ear
臨機応変にやる、状況次第、その場で考える
国境の街・エルパソに栄転となったハンクは、
かの地でドラッグカルテルの恐ろしさを目の当たりにする。
着任早々加入した捜査チームの仲間が、自分一人を除いて
カルテルの仕掛けた爆弾により瀕死の重傷を負ったのだ。
ただ一人備品を取りに現場を離れていたハンクだけが無傷であったが
この事件を受けて、彼はアルバカーキに戻ってくることがほぼ内定する。
そして仲間の手足が爆弾で吹き飛ぶ様が頭から離れないハンクは
妻の問いかけにも応じず、ひたすら押し黙り、寝室に閉じこもっていた。
そこで夫の様子を心配した妻・マリーがウォルターにハンクと話をして欲しいと頼み
一体何が起きたのか、ウォルターがハンクに訊ねるシーンからです。
I was, you know, “He’s out getting an evidence bag, and so ends up without a scratch on him”.
俺は「コイツだけ押収袋を取りに行ってたおかげで無傷だった」のさ。(ハンク)
“So must be something wrong with that picture.”
で「それじゃバツが悪かろう」って話さ。(ハンク)
So are you home for good?
それで元の職場に戻るのか?(ウォルター)
Playing it by ear.
状況次第ではな。(ハンク)
To be determined.
そのうち決まるだろう。(ハンク)
something wrong with~「~がおかしい、~が不自然」 、picture 「状況、事態」、
それらが合わさって something wrong with that picture は
「おかしな状況、バツの悪い事態」という解釈になっています。
偶然ではあるけれども、ただ一人だけ無傷ではこの先仲間ともやりづらくなるだろう、
だから上司がハンクを元の場所に戻す判断をした、ということです。
そして play it by ear は「臨機応変にやる、状況次第、その場で考える」ということで
ここではハンクは「上の決定に添ってやるつもり」という意味で言っています。
to be determined は「未決定、後ほど決める」。
これは今は決まっていないけれども、必ず決定せねばならない事柄に対して用いる表現です。
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