ブレイキング・バッド シーズン3 第8話より:
thin blue line
警察官、治安・秩序を守る勇敢な人
自社のフライドチキンを携えて、捜査官を激励に病院にやって来たガス。
ハンク襲撃事件の犯人逮捕のために、DEAに協力を惜しまないと語り
捜査官たちも気炎を上げる。
そしてウォルターたちの元へやって来ると
ハンクの妻・マリーに犯人逮捕のための懸賞金を出させて欲しいと申し出る。
ただ一人、彼の正体を知るウォルターは
大胆不敵なガスの一連のやり取りを複雑な眼差しで見つめていたが、
ガスの紳士的なふるまいと寛大な申し出に、その場にいる誰もが彼を好意的に称えるのだった。
Guys, did you hear that?
みんな、聞いた?(スカイラー)
Mr.Fring is offering a 10,000 dollar reward on any information about the case.
ガス・フリングさんがこの事件の情報提供者に1万ドルの懸賞金を出して下さるそうよ。(スカイラー)
(中略)
Wow! thank you, Mr.Fring.
すごい!フリングさんありがとうございます。(ジュニア)
You’re very welcome.
いいんだよ。(ガス)
Men like your husband are thin blue line between us and these animals.
あなたのご主人のような方は私たち市民を犯罪者から守ってくれる砦です。(ガス)
I only wish I could do more.
もっと出来ることがあれば良いのですが。(ガス)
thin blue line は直訳すると「細く青い線」、
それが転じて「警察官、治安・秩序を守る勇敢な人」という意味になります。
これで思い出すのは「シン・レッド・ライン(Thin red line)」という映画で
タイトルの Thin red line には
「少数精鋭部隊、最後の砦、最前線の境界線」といった意味があるようです。
(これ、と一言で意味合いを示すのは難しい言葉です)
ただ元々 red line には「超えてはならない一線」という意味があり、
それが非常に薄い(thin)わけですから
ギリギリの所で守りを固めている境界線、といった感じでしょうか。
また少し意味合いは異なるかもしれませんが、終戦後の日本には赤線地帯と呼ばれる
庶民の生活区域とは一線を画す場所がありました。
そうしたことから推察すると red line「赤線」には
戦場(非日常)と日常を分ける線、といった連想があるかもしれませんね。
それに対して今回は Blue なわけで
この Blue というのは、警察官の制服の色が由来という説があり、そんなところから
thin blue line は「警察官、治安・秩序を守る勇敢な人」という意味になったようです。
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