ブレイキング・バッド シーズン3 第8話より:

on occasion
時には、必要なときには


ウォルターの義弟でDEA捜査官のハンクが何者かに襲撃され、
病院に緊急搬送される。

一報を聞きつけ病院にかけつけたウォルターだが
実は自分がハンク襲撃の原因を作ったのではないかと後ろめたい思いを抱えていた。

ハンクの相棒ゴメスや仲間達もかけつけ、ハンクの緊急手術を見守っていると
ガスが自ら店のチキンを持参し、DEA捜査官たちを元気づけにやってくる。

ガスの好意に感謝し、無邪気にチキンを頬張る捜査官たちの前で
裏の顔を見事に隠し切ったガスは、複雑な心境のウォルターとも
紳士的に談笑するのであった。

Hey, you like Pollos Hermanos?
ポヨス・エルマノスは好きかい?(ゴメス)

On occasion, yeah.
ああ、時々食べるよ。(ウォルター)

Owner’s a big booster for the DEA. He heard what happened.
そこのオーナーがDEAの支援者でね。今回の事件を聞いたらしい。(ゴメス)

He’s gonna feed every cop in the building.
ここにいる捜査官のために差し入れを持ってきてくれたってさ。(ゴメス)

That’s wonderful.
それは素晴らしい。(ウォルター)


on occasion は「時には、必要なときには」、
いつもではないけど、たまに、という意味です。

booster 「増幅器、支援者、後押しする人」ということで
テレビの“ブースター”でお馴染みの booster ですが
ここでは「支援者」という意味で使われています。

「敵は自分の近くに置け」という言葉がありますが、ガスは正にそれを実行していて
一番あり得ない立場に自分の身を置くことで、裏の姿を見事にカモフラージュしています。

そのことを知っているのはウォルターのみで、
時折ぞっとするような目でガスを見る・・・という演出が
見事にドラマに緊張感を添えていて、とても良く考えられたシーンだと思います。



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