ブレイキング・バッド シーズン3 第12話より:

apples and oranges
それとこれでは話が違う、同列では語れない、水と油


ある日の就業後、ウォルターはジェシーから飲みに誘われる。

ジェシーの深刻そうな表情を見て、しぶしぶ付き合ったウォルターだが
そこで何とジェシーは、ある男を秘密裏に葬りたいので
猛毒のライシンを分けてくれと言う。

ライシンは以前2人がトゥコというギャングに命を狙われていた時、
ウォルターが植物の種から抽出し、隙を見てトゥコに一服盛るはずだったものだが
不要になったまま彼が保管していることを、ジェシーは覚えていたのだ。

それはほんの少量、相手に飲ませるだけで数日後に効き目が表れ
あまりにも自然な死をもたらすため、検視官も容易に検出できないという極めつけの毒薬。

ジェシーはそれを友人の仇討ちに使いたいと言うのだが・・・。

Guy eats ricin two or three days later,
ライシンを飲んだ奴は2日か3日したら、(ジェシー)

he gets the flu or a heart attack and he keels over.
インフルエンザか心臓発作みたいに逝っちまうんだろ。(ジェシー)

That’s what you said. Untraceable back to us.
あんたそう言ったよな。何の証拠も残らないって。(ジェシー)

(中略)

Tuco wanted to murder us. These guys don’t.
トゥコは私たちを殺そうとした。けどそいつらは違うだろう。(ウォルター)

Apples and oranges.
全く別の話じゃないか。(ウォルター)


keels over 「ひっくり返る、卒倒する、落ちる」。

untraceable 「追跡不能」。

そして apples and oranges は「それとこれでは話が違う、同列では語れない、水と油」、
直訳すると「リンゴとオレンジ」で、種類が異なる果実同士は比較対象にならない、
そこから転じて上記のような意味を表しています。

どう転んでも一緒くたには語れない、ということで
ここでは自分の命を脅かした相手とそうではない人物を一緒くたにするな、と言っています。

かといってトゥコなら良いというわけではないはず(笑)ですが、
そこは break bad している2人なので、すでにちょっと感覚がズレているようです。



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