ブレイキング・バッド シーズン4 第13話より:

cover all (the) bases
万全の手を打っておく、不足の事態に備えておく


ジェシーのガールフレンド・アンドレアの息子のブロックが
ある日突然、原因不明の高熱に倒れ、病院に搬送される。

アンドレアの話によると、風邪のような症状だが、治療の効果がなく
ブロックの容態は悪化する一方だという。

それを聞いてジェシーはかつてウォルターが製造した毒薬、ライシンの可能性を思い浮かべる。

そこで子供好きなジェシーは、ブロックを助けたい一心から
医師たちにライシンの可能性を指摘するが、見るからにチンピラ風情のジェシーの口から
専門家でも特定が難しい毒物の名前が出てきた事を怪しまれ、通報されてしまう。

その結果任意で警察に事情を聞かれるジェシーのシーンからです。

Jesse, why did you tell Brock’s mom that the boy had been poisoned?
ジェシー、君はどうしてブロックの母親に毒薬の可能性を指摘したんだ?(捜査官)

Look, I think this has been, you know, what do you call it?
なあ、それは何ていうか、あれだよ、何て言うんだっけ?(ジェシー)

Overblown.
誇張したのさ。(ジェシー)

Because all I basically said was “have the doctors thought maybe Brock got poisoned?”
だって俺はただ「先生にもしかしたら毒薬のせいかもって伝えたら?」と言っただけで。(ジェシー)

You know, in a cover all bases kind of sense.
何ていうか、万全を期すべきだと感じたから。(ジェシー)


overblown 「おおげさな、誇張した、度が過ぎた」。

そして cover all (the) bases は
「万全の手を打っておく、不足の事態に備えておく」ということで
これは野球でホームランを打ったあと、全てのベースをきっちり踏む、
手落ちのないようにやる、というところから来ているそうです。

昔、長嶋さんが現役だったころ、ベースの踏み忘れで無効になったホームランがありましたが
そういう風に一個でも踏み忘れ(手落ち)があると、すべてが台無しになるから
そうならないよう、しっかり手を打っておくという意味なんですね。



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話