ブレイキング・バッド シーズン５ 第11話より：
way past
（タイミングは）とっくに過ぎている
自らの秘密が漏れる寸前のところで、息子・ジュニアを引き止めたウォルター。
それとは逆に犯罪者・ウォルターから彼を保護しようとしていたハンクの妻・マリーは
帰宅した夫がジュニアを連れていないことに愕然とする。
まだジュニアに父親の事を告げる時期ではない、とハンクは言うのだが・・・。
Flynn’s not with you, is he?
フリン（ウォルターの息子の事）は一緒じゃないの？（マリー）
No. Why would he be?
いや。どうして一緒だと思うんだ？（ハンク）
How’d it go? That bad, huh? How bad are we talking, Hank?
どうだった？ 大変だったわね、どれだけ傷ついたことか、ねえあなた？（マリー）
I didn’t tell them.
まだ何も話しちゃいないよ。（ハンク）
Why not!?
どうして！？（マリー）
It’s just not time yet.
まだその時期じゃないからさ。（ハンク）
No! it’s past time. Way past time.
まさか！ 遅すぎるくらいよ。その時期はとっくに過ぎてる。（マリー）
We talked about this. You’ve got to tell them now.
私たち話し合ったじゃないの。 今すぐ話すべきよ。（マリー）
It’s just gonna be worse if they find out that you’ve kept this from them.
ウォルターの事を隠し続ける方が、もっとまずい事になるわ。（マリー）
way past は「（タイミングは）とっくに過ぎている」、
ある事を本来すべきだったタイミングは、ずっと前に過ぎ去っているという意味です。
way にはご存じの通り「道」という意味の他に
「ものすごく、かなり、はるかに」といった意味もあり、今回はそちらの意味で使われています。
ほかにも例えば
way behind
すごく後ろにいる（遅れている）
way beyond my experience
私の経験をはるかに超えている
といった感じでよく使われていると思います。
とにかくマリーの言いたい事は、今すぐにもウォルターの家族に彼の正体を知らせて
自分たちが彼らを保護すべきだという事なんですが
ハンクは未だウォルターの犯罪を立証できる証拠を掴んでいないので
軽率には動けないという場面です。
見始めたら止まらない！海外ドラマ「ブレイキング・バッド」
※ この作品はHuluで配信終了していますサエない化学教師・ウォルターの人生逆転計画
身重の妻と障害を持つ息子のため、昼は高校の化学教師、夜は洗車場でアルバイトをしているウォルターは、時には落ちこぼれの教え子の高級車を洗わされることもあるキツイ生活を送っている。それでも真面目に黙々と頑張ってきた彼に、ある日末期の肺ガンが発覚する。
そして自分の余命が長くないことを悟ったウォルターは、遺される家族が安心して暮らせるよう、人生の残り時間を使って大金を稼ごうと決心する。
果たしてその方法とは、自分の化学知識を結集して最高の合成麻薬（メタンフェタミン）を作り、それを元教え子でドラッグディーラーのジェシーにサバかせるというもの。
死を目前にしたウォルターの執念は、宣言通り最高のメス（メタンフェタミンの略称）を生み出し、ジェシーと共に大金を手にしていくが、やがて彼の作り出すメスはウォルターの義弟で凄腕の麻薬取締捜査官のハンクや、地元の有力ギャング、不良弁護士、闇の大物密売人など、あらゆる人物を巻き込みながら、ウォルター自身も予測出来ない Breaking Bad「道を外れる」事態へと彼を導いてゆくのだった。
見ているだけでthの発音がよく分かる珍しい作品
ウォルターとジェシーの「金のなる木」であるメタンフェタミン（Methamphetamine）は通称メス（Meth）と言い、これが物語の核を握っているため、劇中で何回も Meth という言葉が登場します。字幕には「メス」と出てくるんですが、この単語の発音はご存じの通り「ス su」ではなく、日本人にとっては苦手な th です。
この発音が一話の中に何回も出てくるので、th の発音や聞き取りに有効なレッスンになりますし、男性女性、老若男女、ありとあらゆる人たちの th の音が聞けますので、自分に近い人の th 発音は良い参考になるだろうと思います。
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