ホワイトカラー シーズン5 第3話より:

take off one’s(the) gloves
本気で戦う、本気で立ち向かう


モジーがでっち上げた美術館の強盗事件に乗じて、
ニールはカーティスが所望する品を盗み出そうとするが計画は失敗。

ピーターのためにはカーティスの要求を飲むしかないニールだが
こんな事を受け入れ続ければ、近いうちに自分にも害が及ぶことを実感した彼は
この状況を変えるべく、カーティスに立ち向かうことを決意する。

I took off my gloves, Moz.
俺はそろそろ本気出すよ、モジー。(ニール)

When the Navajos make a piece of art, they always add a flaw.
ナバホ族が芸術を作り上げる時ってのは、必ず欠点を付け加えるんだ。(モジー)

Only the great spirit is perfect.
完璧なのは神(精霊)だけ。(モジー)

Humanity should not try to be.
人間がそれを真似ようとするもんじゃない。(モジー)

(中略)

Hagen is a forger. If we gave him a fake, he’d know it.
カーティスは贋作師だぞ。俺たちがニセモノを渡せば気づく。(モジー)

We need a game plan, Moz.
俺達にも戦略がないとな、モジー。(ニール)


take off one’s(the) gloves は「本気で戦う、本気で立ち向かう」、
直訳すると「グローブを外す」ですが、
これはボクサーグローブを取って本気で殴りあう、というのが語源だそうで
今風に言えば、容赦無しのガチンコ勝負といったところでしょうか。

great spirit 「偉大な精霊、神、人知を超えた存在」ということで
この場合の神とはキリストのような神様というより、人知を超えた存在、宇宙の神秘といった
意味合いが近いと思われます。

多くの場合、カーティスのような一方的な脅しというのは長くは続かず
脅された側が何か反撃を試みるもので、
土曜ワイド劇場あたりだと、その人物を消すという筋書きがありますが
ニールはそういう訳にはいきません。

このカーティスへの反撃開始からシーズン5の軸となるストーリーが幕を開けます。



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