ザ・メンタリスト シーズン1 第15話より:

get one’s hands on~
~を捕まえる、~を手に入れる


殺されたスカーレットの夫・ヴィクターは不動産業を営んでいたが
昨今は売り上げが落ち、資金繰りに苦労していた。

そんな彼の経済状況を調べるうちに
ジェーンはヴィクターの仕事仲間であるハズミという女性が
彼に対して何か後ろめたいことがあると直感する。

ヴィクターとの浮気か横領か・・・
ジェーンの推測はハズミの事情聴取で正しいことが証明される。

I made some poor investment choices that I had to cover quickly.
投資で失敗して、損失を穴埋めせねばならなくなりました。(ハズミ)

I borrowed from the reserve.
私、会社の準備金から借りてしまったんです。(ハズミ)

(中略)

I knew I’d get it back before it would matter.
問題になる前に返せるはずでした。(ハズミ)

But then the deals and the funding dried up,
ところが会社の資金繰りが悪化してきて、(ハズミ)

and suddenly that reserve became very important.
突然その準備金が重要になってきたんです。(ハズミ)

I sold anything I could get my hands on to cover the money.
私は売れる物は何でも売りました、借りたお金を穴埋めするために。(ハズミ)


poor (investment) choice 「下手な(投資)選択」。

poor というと「貧乏」が真っ先に思い浮かびますが
他にも「気の毒、下手くそ、良くない、不十分」といった意味があり
今回は下手な選択、失敗した選択となります。

reserve 「貯金、準備金」。

経済ニュースなどに出てくる FRB(Federal Reserve Bank)
「連邦準備銀行(アメリカの中央銀行にあたる組織)」の Reserve ですね。

dry up 「枯渇する、干上がる」、
deals and the funding dried up「取引量も資金も枯渇した」= 資金繰りが悪化、
という解釈です。

そして get one’s hands on~ は「~を捕まえる、~を手に入れる」ということで
ここでは会社の準備金を元通りに補うため、私物を売ってお金にした、というわけです。

ハズミは見るからにとっても真面目な人なんですが、
そういう人でも大金にアクセス出来る場所に長く居ると、こういう事が起こるんですね。

リアルにこういう人、私も遭遇しているので、どんなに信頼している人と仕事をしていても
絶対にお金の部分は自分で管理すべきだと思っています。

本当に普通の真面目な良い人でも、こっそり人のお金に手が届く位置にいると
魔がさす瞬間があるもんだと体験的に学びました。



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