ザ・メンタリスト シーズン2 第15話より:

all’s well that ends well
終わり良ければ総て良し


例によって真犯人を見定めるため、皆に内緒で仕掛けをほどしたジェーンだが
それにより無実の人物に疑念がかけられ、心労をかけてしまう。

結果的に仕掛けが功を奏し、真犯人は逮捕されたが
自分のせいで関係の無い人に迷惑をかけたことを反省している様子のジェーン。

Your guilty conscience is obvious and well deserved.
良心が咎めてるみたいね、もっともだわ。(リズボン)

Meh. Justice can be a harsh mistress.
いや別に。 正義は時に痛みを伴うものだから。(ジェーン)

Omelets and eggs, ends to means, all’s well that ends well.
終わり良ければ総て良し、でしょ。(ジェーン)

A glib answer is no excuse.
もっともらしい事を言ったって通用しないわよ。(リズボン)


Justice can be a harsh mistress は直訳すると「正義は時に冷酷な女王」、
harsh 「手厳しい、どぎつい、残酷な」、mistress 「女主人、女王、未亡人」
=「正義は時に痛みを伴う」という解釈になっています。

これはアメリカの有名なSF小説
「月は無慈悲な夜の女王」(The Moon Is a Harsh Mistress)のもじりと思われます。

次の omelets and eggs は
You cannot make an omelet without breaking eggs
「卵を割らないとオムレツは出来ない(目的達成には犠牲が必要)」という諺の省略形。

ends to means は means to an end「目的のための手段」の変形。

そして all’s well that ends well は「終わり良ければ総て良し」、
シェークスピアの戯曲のタイトルが元の表現です。

これら3つとも「目的達成には犠牲が伴う」「結果がすべて」という意味を示す言葉で
つまり、色々迷惑もかけたけど、ちゃんと結果が出たから良いじゃない、というわけです。

glib 「よくまわる舌、口が達者な、舌先だけの」。

a glib answer 「もっともらしい返答」。

ジェーンに対する苦情はリズボンが処理することが多く(笑)今回もそうであったので
最後のセリフは、もういい加減にしてちょうだい、という感じでしょうか。



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