ゴシップガール シーズン1 第7話より:
put a damper on
台無しにする、水を差す
ある日、ネイトの自宅でコカインの包みが見つかる。
息子がドラッグに手を染めたと慌てた母は、ネイトを叱り、
彼に早く施設で治療をするよう厳しく言い渡す。
ところが実はそのコカインはネイトの父親が買ったものであり
母からあらぬ誤解を受けたネイトは、母に内緒で父に治療を受けるよう話をするが
ただの仕事の気晴らしだったと軽く流されてしまう。
ネイトの父はブレアの母が近々予定している株式公開を一手に引き受ける事が決まっており
その仕事を成功させるためにも、ドラッグの事は内密にと説得されてしまうのだった。
You know how your mother overreacts.
母さんが大げさに騒ぐのはお前も想像できるだろ。(ネイトの父)
(中略)
It was stupid. I didn’t even like it.
バカだったよ。 一向に楽しくもなかったし。(ネイトの父)
Hey, I’ll flush the bag right now, all right?
なあ、包みはすぐにトイレに捨てるから、な?(ネイトの父)
Dad, I just want you to be…
父さん、僕はただ・・・(ネイト)
Look, let’s not put a damper on the upcoming festivities.
頼むから、祝いのムードに水を差すのはやめないか。(ネイトの父)
overreact 「過剰反応する、大げさに騒ぎ立てる」。
flush 「(水などを)一気に流す」、
つまりトイレの水をザバーっと流す=トイレに流して捨てる、という解釈になります。
そして put a damper on~ は「台無しにする、水を差す」。
damper は「(物や事象の)勢いを削ぐもの」、衝撃吸収材や消音材など
元々のインパクトを弱める物を指します。
それを put on「置く」ということで、盛り上がった機運や雰囲気を台無しにする、
場のノリを悪くするといった意味になります。
ネイトのお母さん役の人がまた丁度良い具合に神経質そうな美人で、
よく設定にハマっていると思います。
ネイトはひとまずお父さんをかばうため、お母さんの前では罪を被ることになり、
その隙に父さんはちゃっちゃと更生しちゃうから、
ちょっとの間、息子よ頼む・・・という話になるんですが、まあそんなの無理な話です。
コカインはどうなのか分かりませんが、クスリを常用していると
いつでもクスリを欲するように脳の構造が変わってしまうので
自力での更生はほぼ不可能という話を読んだことがあります・・・怖いです。
しかし誰もがクスリは怖いと知っているのに手を出してしまう、
ネイトの父のように高学歴で社会的に成功者とみなされる人でもということは
クスリにはそれだけ強力な引力がある証だと思います。
人生において、絶対に絶対に近づいてはならない物の一つですね。
最高潮にラブラブなダン&セリーナとは裏腹に、気の毒なネイトくんです。