ゴシップガール シーズン2 第19話より:
put one’s foot in one’s mouth
失言をする、余計な事を話す、不謹慎な事を言う
リリーが雇っているアートバイヤーのベックスが、
彼女の家に似合う新しい絵画をたずさえてやって来る。
話の中でリリーがルーファスと付き合っている事を知ったベックスは
わざと自分がかつてルーファスとデートしていた事をリリーにバラす。
何も聞いていなかったリリーは、突然のベックスの告白に一瞬戸惑うが
知っているフリをしてその場を切り抜ける。
I just want to thank you for handling this so gracefully, the whole Rufus thing.
寛大な態度に感謝しますわ、その、ルーファスの件。(ベックス)
The whole “Rufus and I used to date” thing?
ルーファスと私が以前デートしてた件・・・?(ベックス)
Oh, god. Please tell me that I’m not putting an enormous foot in my mouth.
あらやだ。 私もしかして余計な事を言ったかしら。(ベックス)
He told you, right?
彼から聞いてらっしゃるでしょう?(ベックス)
Well, of course he did. It’s fine.
ええ、もちろん聞いてるわ。平気よ。(リリー)
graceful 「優美な、上品な、しとやかな」。
the whole ~ thing(~の件、~について)、
従来ある言葉では表現しづらい事を言い表す時、口語でよく使われる表現だと思います。
ベックスの言いたい事を従来の言葉で表現するとしたら、
about my relationship with Rufus(ルーファスと私の関係について)という感じでしょうか、
これを the whole Rufus thing とすると、大体同じ意味合いがより短く
カジュアルな印象で伝わるような気がします。
ここでは人の名前が入っていますが、芸能ニュース欄にこんなのがありました。
the whole ‘punching Rihanna in the face’ thing(リアーナの顔を殴った件)、
まだリアーナが、クリス・ブラウンと付き合っていた頃、
彼女にはたらいた暴力を彼が謝ったという記事ですが、こんな感じで
特定の事件や行動を the whole ~ thing を用いて表現する事も出来るんですね。
ベックスも次のセリフで、上記と同じような使い方をしています。
そして put one’s foot in one’s mouth は「失言をする、余計な事を話す、不謹慎な事を言う」。
ここではベックスは enormous「巨大な」foot 、と失言の大きさを強調していますが
全部ワザとだよね?という(笑)、ちょっとイヤな感じが漂っています。
そして彼女の思惑通り、あとでリリーとルーファスはモメてしまうのでした・・・。