映画「セント・エルモス・ファイアー」より:

look no further
これ以上探す必要はない、(面接等で)これ以上の適任はいない


カーボは仲間が集う“セント・エルモス・バー”でウェイターをしているが
一目ぼれした美人女医を射止めるため、もっと見栄えがして稼げる仕事を探していた。

すると政治家を目指す仲間の一人、アレックから
キムと言う実業家のアシスタントの仕事を紹介される。

実はその仕事の前任者はビリーであったが
キム氏のガールフレンドに手を出して首になっていたのだ。

アレックはこれ以上自分の面子をつぶされては堪らないと
真面目なカーボを後任者に推薦する。

I work out of my house. You must be available 24 hours a day.
私は外で仕事をしている。君には24時間体制で働いてもらう事になる。(キム)

Complete discretion and loyalty. Five hundred dollars a week.
完全に君の裁量でだ。 週給は500ドル。(キム)

I’m your man, Mr. Kim.
お任せを、キムさん。(カーボ)

I must be able to trust you with my house, my car, my private affairs.
家も車も私事も、君を信じて任せることになるぞ。(キム)

Look no further, Mr. Kim. I’m your man.
もうご心配なく、キムさん。私にお任せ下さい。(カーボ)


discretion「思慮分別、(自己)裁量」。

loyalty「忠実、忠誠、勤王」。

I’m your man(私こそあなたの男ですよ)=「私こそあなたがお探しの者です、適任者です」。

こういった面接で自分を売り込む場合で使うのはもちろん、恋愛などでも
「僕こそ君にふさわしい男だよ、君が探していたのは僕だろう」といった意味で使われます。

いずれにしてもある目的に適う誰かを探している人に
「それは私だよ!」と立候補、名乗りをあげる際の決まり文句といったところです。

また I と you をひっくり返すと
You’re my man(あなたこそ私の男だ)=「やっぱり君でなきゃ、さすがだ」と
相手を称える意味になります。

この当時で週給500ドルは破格の報酬だったのでしょうか、
カーボは更に次のセリフで追い込みをかけます。

look no further「これ以上探す必要はない、(面接等で)これ以上の適任はいない」。

直訳すると「この先は見ないで」、つまり「これ以上誰かを探す必要はない」
「これ以上の適任はいない」となります。

結果、カーボの熱意が通じて見事キム氏に採用されます。



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