超字幕「超字幕/ホワイトカラー Season1 Episode 1」より:

kick it up a notch
(レベル、段階等を)一段階上げる


ピーターのニールの初仕事は、通称ダッチマンという犯罪者を捕らえる事であり
彼と繋がりがあると思われる古本商・トニーを事情聴取することに。

古い希少本を専門に商うというトニーだが
なぜかあるスペイン製の古本を600冊も輸入しており
それらはせいぜい一冊数ドルという、希少本とはほど遠い代物だった。

Peter Burke, FBI.
FBIのピーター・バークだ。(ピーター)

FBI? Oh, they’re really kicking it up a notch.
FBIだって? これはまた大げさな。(トニー)

So, you’re a book dealer.
君は古本商なんだって?(ピーター)

Yes. Well, as I have told everyone here repeatedly,
ええ。 もう何度もお話ししましたが、(トニー)

my business is the import and sale of rare books.
珍しい本の輸入販売をしています。(トニー)

How rare can they be? You’ve got 600 of them.
どのくらい珍しいんだい? 600冊もあるようだが。(ピーター)


kick it up a notch は「(レベル、段階等を)一段階上げる」。

notch は「刻み目、段、級、目盛り」といった意味があり、
それを kick (it) up「蹴り上げる」=「(レベル、段階等を)一段階上げる」となります。

ここではトニーの目線から「(FBIが)事情聴取の強度を上げた」、
つまりここでは notch は「FBIの捜査強度」を指しているため
「大げさにした」という解釈です。

notch が何を指すかは前後の文脈で判断する事になり
例えば「音量」を指している時、kick it up a notch と言えば「音量を一段階上げる」、
またもしパーティなどで「場の雰囲気」を指した場合は
「もっとアゲていこう(気分を一段階上げよう)」という意味にもなり得ます。

更に notch が最高位に上がれば top notch「一流の、最高の、最優秀の」。

notch を下げれば take down a notch「落ち着いて、気を静めて」

notch の上げ下げにより、様々な表現が出来るんですね。


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