ザ・メンタリスト シーズン5 第13話より:

take it out on~
~に八つ当たりする、~に当たり散らす


リズボンがCBIに来て10年、ボスの記念日を祝おうと
リグズビーの発案で盛大なパーティが開かれるが
その席上、チョウの元に新たな事件の一報が入る。

主役のリズボンを残し、チョウとジェーンで現場に向かうと
寂れた農場跡で3人の白骨化した遺体があり
外壁にあのレッドジョンのマークがあるのを見つける。

その後調べを進めると、ここはかつて宗教団体・ヴィジュアライズが所有し
信者たちに農場経営をさせていた事、
さらに彼らの家畜の扱いが酷いと悪評が立っていたことが分かった。

そこで当時周辺で獣医師をしていた女性に話を聞きにいくが
彼女は病により、すでに話が出来ない状態となっていたため
娘のホリーに事情を訊ねる。

She was diagnosed with Alzheimer’s about eight years ago.
母は8年前にアルツハイマーと診断されました。(ホリー)

(中略)

You’ve probably heard we found three bodies on a nearby farm.
すでにお聞きかもしれませんが、この近くの農場で遺体が発見されたんです。(リズボン)

The farm was owned by a church called Visualize.
ヴィジュアライズという宗教団体が所有していたんですが。(リズボン)

Does that ring a bell?
何か思い出すことはありませんか?(リズボン)

(中略)

We heard that she was concerned about the way some of the animals were being treat.
あなたのお母さんが、その農場での家畜の扱いを気にしていたと聞いたもので。(リズボン)

(中略)

I think my mom was just concerned that the farm was failing.
恐らく母は、あの農場が傾く事を心配してたんだと思います。(ホリー)

People take it out on the animals once a place goes south.
そうなったらあそこの人たちが、動物を虐待するんじゃないかと。(ホリー)


diagnosed with「(病を)~と診断された」。

ring a bell は直訳すると「ベルをリンリン鳴らす」
=「心当たりがある、何かを思い出す」。

そして take it out on~ は「~に八つ当たりする、~に当たり散らす」。

セリフでは People take it out on the animals(人々は動物に当たり散らす)、
それはどんな時かと言うと once a place goes south(一旦[農場が]不調になり始めると)。

go south「不調になる、下り坂になる、悪化する」

農場の経営が傾き出すと、そのイライラを動物たちにぶつけ出すのでは・・・と、
獣医だったお母さんは心配していた、という話です。

そんな時、もし動物たちが口を聞けたなら

Don’t take it out on me!
私に当たらないでよ!


と、きっと言うに違いありません。

動物虐待は異常犯罪者に見られる傾向の一つだそうですが
果たしてここに、若き日のレッドジョンが潜んでいたのかどうか。

目の前に気味の悪い暗闇が広がっていくようです。


※「ザ・メンタリスト」は Amazonプライムで視聴出来ます。


怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話