モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第2話より:
rattle one’s cage
(人を)ひっかきまわす、ひと悶着起こす
ロドリゴのオーケストラ加入により、指揮者の地位を追われたトーマスは
楽団員でもあり、彼の愛人でもあるシンシアに自分の不満を明かす。
シンシアは、ロドリゴに協力することで新たな局面が見いだせると
トーマスに自暴自棄にならないよう説得する。
You seemed distracted.
心ここにあらずって感じね。(シンシア)
We all have off days, even me.
誰だって調子の悪い日はある、私にだって。(シンシア)
(中略)
Stop letting him get under your skin.
彼のことでイラつかないで。(シンシア)
How?
どうすればいい?(トーマス)
Help him.
協力するの。(シンシア)
(中略)
He’s an arrogant prick, but he respects you.
彼は傲慢だけど、あなたを敬ってる。(シンシア)
(中略)
After all, you’re the executive musical director emeritus.
あなたは名誉音楽監督なんだから。(シンシア)
Ridiculous title.
くだらん肩書だ。(トーマス)
Maybe, but you can still rattle some cages.
かもね、でもひと暴れ出来るわ。(シンシア)
distracted「注意散漫な、気をそらされた」、
you seemed distracted「心ここにあらずだね、ボーッとしてるようだね」。
off day「ツキがない日、上手くいかない日、厄日」。
get under someone’s skin
「(その人の)癪にさわる、いらつかせる、(その人を)すっかり魅了する」。
直訳すると「(誰かが)皮膚の下に入る」・・・うーっ、想像しただけでモゾモゾ(笑)
「(その人に)イラつく」という感覚がよく分かりますね。
arrogant「傲慢な、横柄な」。
prick「(男性への侮蔑言葉)野郎、(隠語で)男性器」。
emeritus「(退職後も在職中と同じ厚遇がある)名誉待遇の、名誉教授」。
そして rattle one’s cage は「(人を)ひっかきまわす、ひと悶着起こす」。
直訳すると rattle「ガタガタさせる」one’s cage「(その人の)檻を」ということで
例え何かによって封じ込められた存在でも、檻を揺らせば注意を引ける
=「(人を)ひっかきまわす、ひと悶着起こす」。
シンシアは rattle some cages(複数の檻を揺らせる)と言っていますので
ひと悶着どころか、二つ三つと騒ぎを起こせる、といった感じでしょうか。
まるで今のトーマスの境遇に誂えたようなフレーズだと思います。
この「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」は「SATC」と同じく一話が30分なので
毎日の生活の中で英語に触れる教材として、ちょうど良い長さだと思います。
さらにクラシック音楽周辺の言葉もたくさん出て来るので
(海外ドラマのジャンルとして珍しい)
楽しく語彙を増やすのにもピッタリの作品です。
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