モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第2話より:
hit the nail on the head
核心を突く、図星を指す、的を射る
ロドリゴの指揮による、初めての合同練習が始まった。
それはオーボエ奏者に大抜擢されたヘイリーにとっても
自信の腕前を楽団員に披露する初の機会であったが、結果は散々。
緊張のあまり大失態を犯し、自らステージを降りてしまう。
ロドリゴはこの日の練習曲にマーラーの楽曲を選択していたが
ヘイリーがいなくなった事で、曲の変更を余儀なくされてしまう。
その初日練習を見ていたトーマスは
マエストロ・ロドリゴの初日のドタバタに思わず毒づく。
Marvelous first rehearsal.
素晴らしい初日リハだな。(トーマス)
Mahler’s in, and Mahler’s out.
マーラーが出たり入ったり、か。(トーマス)
I applaud his willingness to experiment.
彼の意欲は素晴らしいわ。(グロリア)
(中略)
Thomas, you’re a great conductor.
トーマス、あなたは偉大な指揮者よ。(グロリア)
Sarcasm and envy are beneath you.
皮肉や嫉妬は似合わない。(グロリア)
That’s right.
その通り。(トーマス)
You’ve hit the nail on the head.
ずばり図星だ。(トーマス)
I am a great conductor! So what the fuck am I doing up here?
私は偉大な指揮者なんだ! だのにこんな所で何をやってる?(トーマス)
marvelous「素晴らしい、素敵な」。
applaud「拍手喝采する、賞賛する」。
willingness「意欲、やる気」。
experiment「実験、(新たな試みを)試してみる」。
conductor「案内人、ガイド、添乗員、管理人、経営者、車掌、指揮者」。
conductor には実に様々な意味が割り当てられていますが、大まかなイメージでは
「団体を取りまとめる人、道筋を示す人」といった感じでしょうか。
beneath「~の下に、~より(立場・身分等が)低い、~の支配下」。
Sarcasm and envy are beneath you(皮肉と嫉妬はあなたより低い)
=「[あなたのような立場の人に]皮肉や嫉妬は似合わない」。
低俗な事(ここでは皮肉と嫉妬)より、あなたの方が上である
=「(そんな事は)あなたには似合わない」という表現でパッと思い浮かんだのは
you’re more than that「あなたにはもっと価値がある」という言葉です。
例えば、自分の友人が誰かに侮辱されたとか
誰かに何か(批判的な事)を言われて自信を失っているような時に
「その人の言い分より、あなたはもっと素晴らしい」と伝えたい、
そんな時に使われます。
この more than that の that は自信を失う原因となった事を指し
あなたは「それより上だ」という表現です。
その人の品格や尊厳の示し方として「~より上等である」という点で
共通したものがあるなあと思いました。
そして hit the nail on the head は「核心を突く、図星を指す、的を射る」。
直訳すると「釘の頭を叩く」、釘打ちの上手い人は、真っすぐ釘の頭の中心を打てるもの。
それと同じように「話の核心をずばり突く、図星を指す」というわけで
まさにそういう事!という感じでしょうか。
まだまだ自分が降ろされた事に、納得がいっていないトーマスです。
※「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」は Amazonプライムで視聴出来ます。
怪物的サービス、Amazonプライムをフル活用した英会話学習法 >>
- 投稿タグ
- モーツァルト・イン・ザ・ジャングル, 海外ドラマ