モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第5話より:

fire away
何でもどうぞ、(質問、仕事等を)どしどし受け付ける


シンシアは、一流オーボエ奏者のベティ・クラグデールと食事に行き
彼女のヘイリーに対する厳しい態度を少し和らげて欲しいと頼む。

だが楽団の草創期に、数少ない女性楽団員として、
苦労して道を切り開いてきたベティからすれば、
ヘイリーは苦労知らずの甘ちゃんにしか見えないと言う。

Well, Betty, I have to ask you something, and don’t get mad.
ところでベティ、ちょっと聞きたいんだけど、怒らないでね。(シンシア)

Fire away.
何でもどうぞ。(ベティ)

Have you ever thought about just being nice to Hailey?
ヘイリーに優しくしようと思ったことは?(シンシア)

Let me give it a shot… Yeah, that’s not gonna happen, Cyn.
ちょっと考えさせて・・・うん、あり得ない。(ベティ)

Betty, she’s harmless.
彼女は無害よ。(シンシア)

Yeah, harmless as a puppy with fleas.
そうね、無害な子犬にもノミは居る。(ベティ)

Take your eye off her, and the symphony will suddenly be filled with sorority girls who dabble in music.
あの子から目を離したら、楽団が初心者であふれ返るわよ。(ベティ)


fire away は直訳すると「(銃、砲弾等を)撃て」、
そこから転じて「何でもどうぞ、(質問、仕事等を)どしどし受け付ける」。

fire away は南北戦争物の映画等で、上官が銃を構えた兵士たちに「撃てーっ!」と言うシーンで
必ずと言って良いほど出てきます。

またそういう時は、一人二人がパラパラ撃つのではなく、
何十人の兵士たちが何十発と撃つわけなので、fire away にはそのイメージ、
質問や仕事などを「集中砲火的に浴びせられる(浴びせてくれてOK)」
という感覚があると思います。

ここでも聞きにくい質問をするというシンシアへの答えとして
「どんどん聞いていいよ、どしどし受け付けるよ」という意味で使われています。

さらに何かこちらに話したいのに、迷っているような人に
「心配しないで、何でも話してごらん( Don’t worry, just fire away!)」
という意味で使われることもあります。

give it a shot「試してみよう、ひとまずやってみよう」、
結果はどうでも挑戦してみる、という感じで、他にこんな表現もありました。

give it a whirl「ひとまずやってみよう、試してみよう」

that’s not gonna happen(それは起こり得ない)=「あり得ない、そうはいかない」。

flea「ノミ」。

これは「蚤の市、がらくた市(flea market)」の flea で
日本ではフリー(free ではなく flea)マーケットと呼ばれていますね。

be filled with~「~でいっぱいになる、~で満たされる」。

sorority girls「女子学生クラブの女の子たち、女子学生」、
ここでは「若い子、ひよっこ」という感じでしょうか。

dabble「(たわむれに)手を出す、(浅瀬で)水を跳ねかける」。

dabble in「ほんのちょっと齧る、生かじりする」。

dabble in music(ほんのちょっと音楽をかじる)=「音楽の初心者」。

ヘイリーのようなお嬢ちゃんを許したら、あっという間にそんな人であふれ返るから
自分の態度は緩めない、と言っています。


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