モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン3 第8話より:
hit a nerve
痛いところを突く
グロリアの実家を訪れたトーマスは、彼女の両親の歓待を受け
リビングで家族アルバムを眺めている。
そこにはトーマスの知らない若きグロリアの写真がたくさんあり
昔はかなり太めだった彼女を、両親と共に悪気なくからかう。
And this was at the prom.
これがプロムの時の。(グロリアの母)
Oh. Never seen so much hair.
へえ。髪がフサフサだ。(トーマス)
And her date.
それに彼女の相手。(トーマス)
My God. Looks like a porcupine with acne.
ツンツン頭のニキビ青年か。(トーマス)
Well, actually, he now runs a tech company worth 7 billion.
今や70億ドル規模の技術系企業のトップよ。(グロリア)
Oh, my Lord. Who’s this little butterball?
こりゃたまげた。 このぽっちゃり娘は誰だい?(トーマス)
Well, that’s Glo at age 12.
12歳の時のグロリアよ。(グロリアの母)
We used to call her “Princess Twinkie.”
わしらは「ぽっちゃり姫」と呼んでたよ。(グロリアの父)
(中略)
All right. That’s enough. I was a very heavy little girl.
分かったわ。もうたくさん。 確かに私は太ってた。(グロリア)
I promised myself I was going to lose 40 pounds,
20キロ痩せると決めてた、(グロリア)
and move somewhere with a library just as soon as I possibly could.
そしたらすぐに引っ越そうって、せめて図書館くらいはある所にね。(グロリア)
I think we hit a nerve.
痛いところを突いちまったようだ。(グロリアの父)
She always thought she was too good for us.
いつだって自分は親より格上だと思ってるのさ。(グロリアの父)
porcupine「ヤマアラシ」。
フランス語で“棘(epine)だらけのブタ(porcu)”という意味だそうです。
acne「ニキビ」。
butterball「ぽっちゃりした人、小太りさん」。
Twinkie は、まあるいスポンジケーキにクリームが詰まった
アメリカの国民的なお菓子の事みたいです。
日本で言うと何に近いんだろう?ナボナ?
しかしAmazonのレビューでは微妙な評価・・・こりゃきっとナボナの方が美味しいのね(笑)。
さらに説明をふと見たら synthetic cream filling「合成クリームの詰め物」とあり、
想像するに、駄菓子屋のヨーグルみたいなモンでしょうか、
非常にアメリカっぽいではありませんか。
私、結構ヨーグル好きなので、Twinkie イケるかもしれません(笑)。
そして hit a nerve は「痛いところを突く」。
直訳すると「神経に触る」ということで、
その人にとってデリケートな話題、嫌がる話に触れてしまった、という感じでしょうか。
She always thought she was too good for us
(彼女はいつも自分は私たちには良すぎると思ってた)
=「自分は親より格上と思う」。
図書館も無いような田舎街からNYに出て来て
自分の才覚でのし上がったらしい、グロリアの背景が伺えます。
グロリアはちょっと外国人のアクセントっぽく話すので
元はヨーロッパの人かと思っていましたが(芸名もアントワネットだったし)
普通にアメリカ育ちだったようです。
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