ママと恋に落ちるまで シーズン1 第1話より:
take the(a) big step
大きな一歩を踏み出す、(人生の場面で)一段前進する
「ママと恋に落ちるまで」は、私がオンライン英会話の先生に
「英語学習に向いているドラマ」として薦められた作品です。
その時は、日本で見るチャンスがなかなか無くそのままでしたが
先日からAmazonプライムで、最終シーズンまで追加料金なしで
観られるようになりました。
一話30分のシットコム形式(観客の笑い声などが入る)で
「フレンズ」と形式は一緒ですね。
英語学習向けドラマとして「フレンズ」は鉄板だと思いますが
作品自体が20年以上前のものなので、若干古さも感じます。
その点「ママと恋に落ちるまで」は2000年代にスタートした作品なので
会話文などもアップデートされていて、
そのまま今でも使われる表現も多く、会話の聞き取りもしやすい
なるほど英会話の先生がすすめるだけの理由があるな~と感じました。
原題は How I met your mother(君らのママとどんな風に出会ったか)とある通り
2030年に生きている一家の父親が、
自分の子供たちに母親との馴れ初めを聞かせる形で話が進んでいきます。
始まりは2005年、2030年には父親になっているテッドが、
まだ独身で彼女募集中の内気な青年だった時代から始まり
親友マーシャルが彼女との結婚を決意するところからです。
Thanks for helping me plan this out, Ted.
手伝ってくれてありがとな、テッド。(マーシャル)
Dude, are you kidding? It’s you and Lily.
当たり前だろ? お前とリリーのためだ。(テッド)
I’ve been there for all the big moments of you and Lily.
いつも僕は君らを見守ってきたんだから。(テッド)
(中略)
My God, you’re getting engaged tonight.
いやあ、お前がいよいよ今夜婚約とはな。(テッド)
Yeah. What are you doing tonight?
うん。お前は今夜何をするんだ?(マーシャル)
What was I doing?
僕が何をしたかって?(テッドの子供たちへの語りの声)
Here, Uncle Marshall was taking the biggest step of his life.
マーシャル叔父さんが人生を前進させた夜。(テッドの子供たちへの語りの声)
And me? I’m calling up your Uncle Barney.
僕はというと? バーニー叔父さんに電話をしたんだ。(テッドの子供たちへの語りの声)
Hey, so you know how I’ve always had a thing for half-Asian girls?
よお、俺がアジア系ハーフの子がタイプなのは知ってるよな?(バーニー)
Well, now I’ve got a new favorite. Lebanese girls.
それが新しいお気に入りを見つけたんだ。レバノンの女の子。(バーニー)
Lebanese girls are the new half-Asians.
レバノンの子は新たなアジア系ハーフだな。(バーニー)
I’ve been there for all the big moments of you and Lily
(君とリリーの大事な瞬間には、いつも僕がいた)。
ちょっとウザい(笑)というか、テッドにはあんまり女っ気のない感じが分かりますね。
そして take the(a) big step は「大きな一歩を踏み出す、(人生の場面で)一段前進する」。
進学、就職、転職、結婚などなど、人生の節目となるような決断や行動を指して
「大きな一歩を踏み出す・決断をする」といった感じです。
have a thing for~「~がとにかく好き、~には目がない」。
他の人にはあてはまらないけども、自分は特に○○が好き、たまらなく好みなんだ、
という時に have a thing for~ を使います。
He has a thing for Asian girls「彼はアジア系の女の子が大好き」
これは海外在住の女子は聞かされた経験があるかもしれません。
この言葉をどこかで言われた時は、好き、にも色んな意味がありますので、
個人的にはちょっと警戒した方が良いかなと思います。
このバーニーも相当チャラいですからね(笑)!
the new~(新たな~)は、それまでの事柄に取って変わるような物が出て来た時
それを指してよく使われると思います。
例えば Tesla is the new Prius(テスラは新たなプリウスだ)
diversity is the new normal(多様性は新たな標準だ)とか
これまでの物と違う何かが出てきた時に「新しくなったこれまでの物」に例える
そんな感じで使われます。
テッドにとっては、レバノン人の女の子が新しい好み、
これまでの自分の好み「アジア系の女の子」のニューバージョンというわけですね。
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