ママと恋に落ちるまで シーズン3 第8話より:

keep someone in the dark
(その人には情報を)知らせずにおく、伏せておく


テッドはこのところ新たな女性・キャシーに入れ込んでいる。

すっかり彼女を気に入り、仲間にも自慢しようと夕食会を開くが
どういうわけか、皆はキャシーに冷たい態度をとる。

仲間の態度が解せないテッドは、一体どういうわけかと問い詰めるが
皆、はっきりした事を言わないのだった。

Okay! Let’s hear it. What’s wrong with Cathy?
よし!聞かせてもらおうか。 キャシーの何が気に入らない?(テッド)

Are you kidding me, Ted? She’s got a…
分からないのか? 彼女は・・・(バーニー)

Wait! You don’t notice it?
待って! 気づかなかったの?(リリー)

Notice what?
何を?(テッド)

Oh, he doesn’t see it.
分からなかったのね。(リリー)

If we point it out, we’re gonna ruin her for him.
もし私たちが言ったら、彼女の立場がなくなる。(リリー)

As his friends, we’ll just keep him in the dark.
だから友達として、伏せておく。(リリー)

You’re right. She’s great, man.
その通り。 彼女は最高だ。(バーニー)

She’s a keeper. Just keep her somewhere else.
大切にしてあげて。 どっか他の場所で。(ロビン)


are you kidding me?「冗談だろう、本気か、からかっているのか」、
字幕ではキャシーの事に気づかないなんて冗談だろう、という感じで
「分からないのか?」となっています。

point out「指摘する、注意を向けさせる」。

If we point it out, we’re gonna ruin her for him
(もし私たちがそれを指摘したら、[彼が恋している]彼女を破壊してしまう)
=「私たちが言ったら、彼女の立場がなくなる」。

そして keep someone in the dark は直訳すると「(その人を)暗闇に置いておく」
そこから「(その人には情報を)知らせずにおく、伏せておく」。

幸せな恋を満喫しているテッドを幻滅させたくないので
あえて彼を幻想の中に置いておく、となります。

She’s a keeper(彼女は大切にすべき人)。

日本ではバブルの頃にキープ君(本命ではないが繋がっておきたい人)なんて言葉もあったように
キープと聞くと「一番ではない、二番手」みたいな意味に取りがちですが
英語で She/He’s a keeper と言ったら「大切にすべき人」という意味になります。

このロビンのセリフは keep で次とつながっていて、ちょっとシャレています。

She’s a keeper(彼女は保持[大切に]しなきゃ)
Just keep her somewhere else(ただ保持するならどこか他の場所にして)

つまり「私たちは一緒にいたくない」と言っているんですね(笑)。

字幕では She’s a keeper は「キープしとけば」となっていて
それだとキープ君の扱い(本当の意味と違ってくる)に聞こえますが
でないと次のセリフと意味が繋げづらいせいかもしれません。

どうしても字幕は字数の制約があるので
こうした“つじつま合わせ”も必要になってくると思います。

英語で聞きつつ日本語の字幕を見ていると
見ていてたまにその“つじつま合わせ”に気づける時があって
すると日頃の積み重ねを成果を感じられ、ちょっとニンマリ出来ます。


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