ママと恋に落ちるまで シーズン9 第19話より:

ripping yarn
最高に面白い、ワクワクする話


時は未来に飛んで、白髪の出始めたテッドと彼の妻が
バーニーとロビンの挙式会場だったホテルを訪れている。

子供たちには留守番させ、夫婦二人きりの楽しい旅でのディナー中
テッドは妻のためにとっておきの話をいくつか聞かせるが
そのどれもがすでに聞いた話だと言われてしまう。

互いの話がネタ切れで困っていたところに
ホテルの支配人がやってきて、ロビンたちの結婚式の時の昔話を始める。

するとその中に、妻がまだ知らない話が含まれていたらしく
テッドは彼女のためにその話をし始める。

Wow. You know every one of my stories.
まいったな。 僕の話はネタ切れだ。(テッド)

And you know every one of mine.
それに私の話もね。(テッドの妻)

(中略)

Here for a romantic weekend away from the kids.
今宵は夫婦水入らずですか。(支配人)

It’s a good thing there’s no guests on either side of you,
両隣が空室で良かったです、(支配人)

because those bedsprings are gonna squeak like mice in a cheese factory.
ベッドがネズミみたいにきしむでしょうから。(支配人)

Am I right?
でしょ?(支配人)

Just don’t break any of the lamps like your friends Barney and Robin, okay?
ただご友人たちのようにランプは壊さないでくださいね、頼みますよ。(支配人)

(中略)

Oh, my God… You don’t know this one.
もしや・・・君、この話は知らないのか。(テッド)

Oh man. This is a good one.
ウソだろ。 すごく面白い話なんだ。(テッド)

I mean, it’s got everything. Intrigue, betrayal, lamps.
全てが詰まってる。 陰謀、裏切り、ランプ。(テッド)

It is a ripping yarn, so buckle your seatbelt.
もう最高なんだ、心の準備はいいかい。(テッド)

Just tell the story.
早く話して。(テッドの妻)


on either side of~「~のどちら側も、両側ともに」。

there’s no guests on either side of you
(両隣ともに宿泊客がいない)。

squeak「(ネズミ等が)チューチュー鳴く、(物が)キーキー鳴る」。

mice「mouse(ネズミ)の複数形」。

intrigue「陰謀、陰謀を企てる、興味を抱かせる」。

betrayal「裏切り、背信、密告」。

そして ripping yarn は「最高に面白い、ワクワクする話」。

ripping「素晴らしい、素敵な」、yarn「紡績糸、編み糸、冒険談、旅行談、作り話」
=「最高に面白い、ワクワクする話」。

yarn に「冒険談、旅行談、作り話」という意味があるとは面白いですね。

糸を「つむぐ」から、物語を「つむぐ」に連想が発展したんでしょうか
私はそんな風にイメージしました。

ripping yarn は必ずしも100%事実のみを話すと言うよりも、
多少面白おかしく脚色して話す、という意味がありますので
やっぱり“物語をつむぐ”という感じがします。

buckle your seatbelt(シートベルトを締めて)、
アップダウンの激しいエキサイティングな話をするから
振り落とされないようにね、という感じでしょうか。

このやり取りでモスビー夫妻がすごく仲の良さそうな夫婦らしいと分かりますね。

大体話が尽きるほど長年一緒にいる古女房に
普通のダンナはこんなに気を使ってくれないと思います(笑)。


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