ママと恋に落ちるまで シーズン9 第23話より:

steer into the skid
思い切る、あえて自ら突っ込む


今年のハロウィーンパーティーは、リリーとマーシャルの引っ越しパーティも兼ねていて
3人目の子供の誕生に合わせて、慣れ親しんだアパートを引き払う事になっている。

ロビンは今やジャーナリストとして世界中を飛び回る身で
なかな仲間の節目に立ち会えなかったが
今夜は彼女がパーティにやって来たので、リリーとマーシャルが大歓迎で迎える。

Where’s your where’s your costume?
仮装はどうした?(マーシャル)

Oh, uh, it’s been a crazy week at work so no time to go shopping.
それがその、忙しくて買いに行く暇がなくて。(ロビン)

Uh, well, who are you supposed to be?
で、あなたのは何?(ロビン)

Okay, I want to make it clear this is not my idea, I’m Captain Ahab.
俺は嫌だったんだけど、エイハブ船長だ。(マーシャル)

Why is it bad if it was your idea?
何で嫌なわけ?(ロビン)

Robin, you made it!
ロビン、来たのね!(リリー)

A white whale. Got it.
「白鯨」か。 なるほど。(ロビン)

Yeah, I figured, people are thinkin’ it.
そうよ、どうせみんなが連想するだろうから。(リリー)

Might as well steer into the skid, right?
思い切った方がマシだと思って、でしょ?(リリー)


you made it「やったね、成功したね、間に合ったね」、
ここでは「このパーティに間に合ったのね」といった感じでしょうか。

リリーはお腹が随分大きくなり、カモフラージュも無理なので
いっそ大きなお腹を活かして白クジラに扮するという設定です。

エイハブ船長は「白鯨」の登場人物ということで
夫婦でマッチした仮装をしているようです。

might as well「いっそ~した方がよい、~の方がまし」。

そして steer into the skid は「思い切る、あえて自ら突っ込む」。

skid「車の横滑り・スリップ」に、steer「舵を切る」ということで
元は滑りやすい道での車の操作方法を示す言葉のようです。

車がスリップした時、後輪が滑る方向にハンドルを切る、
そうすることで大事故を回避しやすい、被害を最小限に食い止められるそうです。

ここではリリーの妊娠にパーティのお客はどうせ気づくだろうから
それなら自分から堂々とバラしてしまおう、
または遠巻きに噂されるくらいなら、むしろ自分からその話題に突っ込んでいく
=「思い切った」という解釈になっていると思います。

ただ steer into the skid はあまり口語で使われている例が見つからず、
車の操作についての文章ばかりだったので、
あまり一般的な会話では使われないのかもしれません。

ロビンにとっては懐かしい、仲間たちとのハロウィンパーティですが、
テッドのそばには自分ではなくトレイシーが居ること、
元夫バーニーが若い女の子を追いかけ回していることに、居心地の悪さを感じてしまいます。


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