トゥルーブラッド シーズン1 第4話より:

carry a torch for~
~に恋をする、片思いする


スーキーが好きなサムと、ジェイソンが好きなタラ、
互いに報われない恋をしている二人は、はずみで一夜を共にしてしまう。

だが翌日、親しく付き合っていた女性への殺人容疑でジェイソンが逮捕され
彼を助けたい一心で、タラは昨晩はずっと自分と一緒だったとウソの証言をする。

その証言により一旦ジェイソンは釈放されるが
本当に彼女と一緒だったサムに口裏合わせを頼まねばならなくなる。

Hey, listen, we should probably talk. About last night?
話があるんだ。 昨晩の事で。(サム)

(中略)

Nothing happened between us last night.
昨日は私たち何もなかった。(タラ)

And if anybody asks, you didn’t see me at all, okay?
人に聞かれても、私とは会ってない事にして、いい?(タラ)

I’m telling people I spent the night with Jason.
私は昨晩はジェイソンと居たの。(タラ)

(中略)

And if you say different, they’re gonna haul both our asses into jail.
もし違う話をされたら、私もジェイソンも刑務所行きになる。(タラ)

You lied to the police for him? Shit, Tara.
警察にウソをついたのか? 何てバカな事を。(サム)

I know you carry a torch for the guy, but I don’t get it, I really don’t.
君が奴に片思いしてるのは知ってるが、まさかそこまでするとは。(サム)

There’s more to Jason than meets the eye.
彼を見た目で判断しないで。(タラ)

Deep down he is a very good person.
根は本当にいい人なの。(タラ)


haul「(網などを)たぐる、強く引く、連行する、運搬する」。

they’re gonna haul both our asses into jail
(彼らは私らのケツを牢屋に引っ張るだろう)=「刑務所行きになる」。

そして carry a torch for~ は直訳すると「ある人に、たいまつ(灯火)を運ぶ」
そこから「~に恋をする、片思いする」。

とてもロマンティックな表現で、今のタラの状況にはぴったりの表現だと思いました。

ヴァンパイアのビルが昔は普通に奴隷を使っていたと話した時に、
彼女が気分を害するシーンがあったので
南部のプランテーションで働いていた奴隷が多分タラのルーツかと思います。

「トゥルーブラッド」の舞台はアメリカ南部のルイジアナ州で
まだまだ異人種カップルは珍しいという雰囲気が漂っていますし
なかなか真っ直ぐに想いをぶつけられないのかもしれません。

見るたびに健気なタラを応援したくなりますが、そこでサムと寝てどうする(笑)。

torch「たいまつ、(知識、文化の)光」、
そこから発展して「密かに燃やす恋心」という意味もあるようです。

torch で思い出すのは「トーチソング(torch song)」、
これは報われない、切ない、または悲しい恋の歌、を表す言葉で
映画「トーチソング・トリロジー」では
主人公のオカマさんがクラブでトーチソングを歌っているシーンが出て来ます。

more to someone than meets the eye
「その人には見た目では分からない美点が隠されている」。

There’s more to Jason than meets the eye
(ジェイソンには美点が隠されている)。

今のところ、どう見てもチャラ男にしか見えないんですが(笑)
タラには彼の本質がちゃんと見えているようです。


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