トゥルーブラッド シーズン4 第9話より:

long for~
~を切望する、~待ち望む・思い焦がれる


ヴァンパイア・ラッセルが生番組でアンカーを殺すという事件を経て
全米ヴァンパイア協会の広報・ナンは対策に追われている。

何とかヴァンパイアのイメージ回復を図るため
「寛容の祭典」というヴァンパイアと人間の交流会を企画、明日に開催を控えている。

だがエリックが行方不明となり、
魔術使い・マーニーに操られている可能性があることから
ビルは明日の祭典の中止を提案するも、ナンは絶対に強行するといって聞かない。

更にソフィー・アンに代わり、新たに王となったビルの管理不手際を責め立てる。

We’ll have to cancel tomorrow night.
明日は中止すべきだ。(ビル)

It’s possible that Eric has fallen under Antonia’s influence, just as Luis did.
エリックが魔女に操られていたら危険だ。(ビル)

Canceling is not an option.
中止はしない。(ナン)

(中略)

Right now, crews from CNN, VTV, Fox News and bloggers from across the country are already outside the hotel waiting.
会場のホテルには、メディアや全米のブロガーが押し寄せてるのよ。(ナン)

What would you have me tell them?
どう説明しろと?(ナン)

Blame the witches.
魔女のせいにすればいい。(ビル)

America’s had no problem doing it in the past.
国民も納得するだろう。(ビル)

I didn’t think it was possible but you actually make me long for Queen Sophie Anne.
こんなことならソフィー・アンを殺すんじゃなかった。(ナン)


fall under~「~に該当する、~の支配下に入る・影響を受ける」。

It’s possible that Eric has fallen under Antonia’s influence, just as Luis did
(エリックもアントニアの影響下にある可能性がある、ルイスがそうだったように)。

アントニアというのは、まじないショップのオーナー、マーニーに憑依している女性で
その昔、魔女狩りに遭い焼き殺された過去を持っています。

not an option「そんな選択肢はない、そんなのは駄目だ・認められない」。

Canceling is not an option(中止は認められない)。

in the past「従来より、従来から、過去に」。

America’s had no problem doing it in the past
(アメリカは従来からそれで問題ない)=「国民も納得する」。

これは1600年代にアメリカで起きた、
セイラム魔女裁判(魔女狩り)という史実に基づいたセリフと思われます。

昔も魔女を弾劾したんだから、いま魔女を悪者に仕立てても問題ないだろう、という感じでしょうかね。

そして long for~ は「~を切望する、~待ち望む・思い焦がれる」。

I didn’t think it was possible
(こんなことがあるとは思わなかったが)
but you actually make me long for Queen Sophie Anne.
(あなたは私にソフィー・アンを強烈に恋しがらせる)
=「こんなことならソフィー・アンを殺すんじゃなかった」。

long for~ は、ある人や物事を「強烈に望む、憧れる」といった意味で
ナンのように故人をしのぶ、または大好きな人を恋しがるような場合や、
争いごとの終わりを心から望むといった、非常に思いのこもった望みに使われます。

前女王ソフィー・アンの失脚により、ビルがルイジアナの王座についたわけですが
自分の自治区でとんでもない面倒を起こしたビルに、ナンは心底うんざり
あーもう、ソフィー・アンがいてくれれば・・・という心境のようです。

メディア対応する人(というかヴァンパイア)は、世間の矢面に立たされますから
確かにしんどいですよね。


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