トゥルーブラッド シーズン2 第9話より:

kick oneself
(自分の行いを)後悔する、悩まされる


スーキーとエリックらはどうにか太陽教団から逃げ出し
別ルートで脱出したゴドリックやスーキーの兄・ジェイソンとも無事に再会を果たす。

優れた長老ヴァンパイアであるゴドリックの帰還を祝い
彼を囲んだパーティが開かれ、その席でジェイソンは
ヴァンパイアを誤解に基づき毛嫌いしていた事、ビルに無礼な態度をとり続けていた事を詫び、
スーキーとも再び良い関係を取り戻す。

そんな人間とヴァンパイアの入り混じった和気あいあいとした会場に
太陽教団の信者・ルークが突然やってくる。

彼は自らに大量の火薬と銀の銃弾を装着しパーティ会場で自爆、
とっさにスーキーを守ったエリックが、大量の銃弾を浴びてしまう。

エリックは息も絶え絶えに、今すぐ体内の銃弾を抜いてくれないと自分は死ぬと
スーキーに助けを求める。

だがそれは自分の血をスーキーに吸わせることで、
彼女と意識下で繋がるためのエリックの策略であった。

What are you doing?
何をしてる?(ビル)

I sucked silver out of Eric’s chest and saved his life even though I really didn’t want to.
エリックの胸に刺さった銀の弾を口で吸い出してるのよ、仕方なくね。(スーキー)

She was superb.
彼女はすごいよ。(エリック)

(中略)

He was already healing.
もうすでに傷も治りかけてるし。(ビル)

The bullets would have pushed themselves out.
体内の弾はいずれ押し出される。(ビル)

This way, he’s forced you to drink his blood.
そうやって彼は君に自分の血を飲ませたのさ。(ビル)

(中略)

I could kick myself.
自分が嫌になる。(スーキー)

I’m so stupid. I wasn’t thinking.
本当にばかよね、よく考えもせずに。(スーキー)

He did take bullets for you.
彼は君の盾になってくれた。(ビル)

At least we both came out alive.
ともかく二人とも生き残れたんだ。(ビル)

(中略)

Eric has had a thousand years practicing deceit.
エリックは1000年も嘘をついてきた男だ。(ビル)

He lied to prove his power to me.
俺に力を示したくてやったんだろう。(ビル)

He counted on your goodness. There’s no shame in that.
君の親切心につけこんで。 それは恥じる事じゃないよ。(ビル)


suck out「吸いだす」。

push out「押し出す、排除する」。

force to~「(人に)無理やり~させる」。

he’s forced you to drink his blood
(彼は君に無理やり彼の血を飲ませた)。

そして kick oneself は直訳すると「その人自身を蹴る」、
そこから「(自分の行いを)後悔する、悩まされる」。

スーキーも言っているように、なんてバカな事をしたんだ、とか
思い出すだけで後悔がこみ上げるような、過去の失態を悔やむ際に使われる言葉です。

deceit「詐欺、ペテン、騙す」。

Eric has had a thousand years practicing deceit
(エリックは1000年も騙しの修練を積んできた)
=「1000年も嘘をついてきた」。

count on「見込む、頼る、あてにする、期待する」。

goodness「やさしさ、親切さ、長所」。

He counted on your goodness(彼は君の親切心を当て込んだ)
=「親切心につけこんで」。

エリックの血を飲んでしまったスーキーを慰めるビル。

しかしヴァンパイアの血を飲んだ人間は、以降、心の内を読まれてしまうし
更にそのヴァンパイアに好意を抱く副作用があるとか。

つまり血の副作用のせいでスーキーの気持ちがエリックに傾くと。

これはまたモメそうな展開になってきました。


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