先日から「Why the French rarely say ‘I love you’ -「“愛している”となかなか言わないフランス人」を読んでいます。
・「“愛している”となかなか言わないフランス人」(1)
・「“愛している”となかなか言わないフランス人」(2)
Without being able to say “love”, the French have learned to show it instead.
フランス人は「愛」を口にすることが出来ない代わりに、「愛」を示すことを学んだ。
“Flattery”, “chivalry” and “romantic” are all words that found their way into the English language through Old French.
Flattery「お世辞」、chivalry「騎士道(精神)」、Romantic「ロマンティック」などは、いずれも古いフランス語から英語に入ってきた言葉だ。
Giving compliments is something of an art form here, coming just as easily from a new lover as the butcher preparing your leg of lamb.
褒め言葉をかけるのは、ある意味その表現活動であり、新しい恋人から子羊の足を卸してくれる肉屋に至るまでたやすいことだ。
Men don’t think twice about carrying a woman’s suitcase down the metro stairs,
男性はためらわず女性のスーツケースを持って地下鉄の階段を降りる、
and, as for being romantic, it’s ingrained in a culture that perfected chocolate, invented Champagne and built the opulent Art Nouveau Pont Alexandre III bridge.
そしてロマンチックであることは文化に根付いており、そのおかげでチョコレートが完成し、シャンパンが生まれ、絢爛たるポン・アレクサンドル3世橋が建てられた。
opulent「富裕な、豊富な、華やかな、絢爛たる」。
It’s not just about romance, either.
それはロマンスにおいてだけではない。
Marie Houzelle, French author of the novel Tita, who writes exclusively in English, says French parents may say “je t’aime” to their children but they are more likely to call them ma puce (my flea), mon chou (my cabbage) or ma mignonne (my cutie) – all common pet names in France.
小説「Tita」の著者で英語でしか作品を書かないフランス人、マリー・ウゼルによれば、フランス人の親は子供に「愛してる」と言うかもしれないが、それよりも ma puce(私のノミちゃん)、mon chou(私のキャベツちゃん)、ma mignonne(私のかわいい子)など、フランスでは一般的な特別な人への愛称で呼ぶことが多いと言う。
According to psychoanalyst Robert Neuburger in the French edition of Slate magazine,
精神分析医のロバート・ニューバーガー氏がフランス版の雑誌でこう述べている、
“Like a greeting, or a kiss, pet names are part of the intimacy of a couple, a ritual that distinguishes the person you’re addressing from everyone else, and that’s what makes it precious.”
「特別な愛称は、挨拶やキスのようにカップルの親密さの一部であり、相手を他の誰とも区別する決まりごとで、尊いものなのです。」
mon chou(私のキャベツちゃん)は、映画などでよく聞く印象がありますが、ノミちゃんもあったとは(笑)。
小さくてぴょんぴょん跳ね回る、みたいなイメージなんですかね。
art form は Oxford Languagesによると、any activity regarded as a medium of imaginative or creative self-expression(想像/創造力を用いた自己表現の媒体とされるあらゆる活動)=「表現活動」としています。
とにかく「愛してる」を使わずに色んな手段でそれを表現する、それがフランス人の愛の示し方ということみたいですね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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