先日から「The Arctic Circle: A new frontier for sustainable wine -「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」を読んでいます。
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(1)
・「北極圏:サステイナブルワインの新たなフロンティア」(2)
“During the last 20 years, we’ve had the opportunity to harvest grapes on yearly basis,”
「この20年間、私たちはほぼ毎年ブドウを収穫する機会に恵まれてきました。」
said Lotta Nordmark, a horticulturist and researcher at the Swedish University of Agricultural Sciences, about the Swedish wine industry.
とスウェーデンのワイン産業について語るのは、スウェーデン農業科学大学の園芸家であり研究者でもあるロッタ・ノルドマーク氏。
“In earlier years when you tried to grow wine in Sweden, it wasn’t guaranteed that you could get a good harvest every year.”
「スウェーデンでワインを育てようとした当初は、毎年良い収穫が得られる保証はありませんでした。」
Sweden has been dabbling in viticulture since 1999, but wine makers didn’t start hitting their stride until around 2010 when cold-hardy hybrid grapes like Solaris were introduced via Germany, according to Sveneric Svensson, the chairman of the Swedish Wine Association.
スウェーデンワイン協会のスヴェネリック・スヴェンソン会長によると、スウェーデンは1999年からブドウ栽培に手を出しているが、ワインメーカーが本格的に動き出したのは、ソラリスなどの耐寒性ハイブリッドブドウがドイツ経由で導入された2010年頃からだという。
“Solaris was born in Frankfurt, but it’s really too warm for it there,” Svensson said.
「ソラリスはフランクフルトで誕生しましたが、そこは暖かすぎました」とスヴェンソン氏。
“In Sweden, because it’s colder, it’s got a slow and nice development that doesn’t ripen that brutally.”
「スウェーデンは寒いので腐ることなく、ゆっくりといい感じに育ちます。」
From an environmental standpoint, hybrid grapes are disease resistant cultivars that don’t require much or any pesticides or fungicides
環境保護の観点からも、ハイブリッドブドウは病気に強く、農薬や殺菌剤をあまり必要としない品種であり
cultivar「栽培品種、品種」。
pesticide「害虫などの駆除剤、殺虫剤」。
fungicide「殺菌剤、防カビ剤」。
- the main reason why Serner and Guerra decided to set up shop in southern Sweden instead of Italy.
それこそがセーナーとゲラがイタリアではなく南スウェーデンに進出した最大の理由だった。
“We firmly believe that these hybrid varieties are the future of sustainable wine growing,” said Serner.
「私たちは、それらの交配種がサステイナブルワイン生産の未来だと確信しています」と、セーナー。
“People are so fixated with making the same wine from the same varieties, even though the recipe that was written 200 years ago was made when the world looked different.”
「200年前のレシピは、世界の見え方が違った時代に作られたものなのに、人々はその頃と同じ品種から同じワインを作ることに執着しています。」
なるほど~、確かに気候条件や土壌なども変わってきているのに、ブドウの品種と製法は200年前のものを・・・というのは、無理が出てきているのかもしれませんね。
ただ一方で伝統という各ワイナリーが受け継ぐ財産もあるので、これから歴史を作る新興ワイナリーと伝統あるワイナリー、両者ともが共存していける未来が、一消費者としては一番有り難いことだな~と思います。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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