今日から「The 300-year-old Japanese method of upcycling -「300年の歴史を持つ日本のアップサイクル手法」を読んでいます。
Earlier this year, visitors to the Metropolitan Museum of Art’s Kimono Style would have been treated to a stunning example of Japanese craftsmanship.
今年初め、メトロポリタン美術館の「KIMONO STYLE」を訪れた人々は、日本の職人技の見事な例を目にしたことだろう。
Made in the late 1800s, the Meiji Period, the fisherman’s jacket or donza featured indigo-dyed sleeves and tunic delicately sewn over with white geometric patterns using sashiko, a quilting technique of simple running stitches used to reinforce or patch textiles – or, as in this jacket, join layers of cloth together, in a technique known as boro.
1800年代後半、明治時代につくられた漁師の上着(ドンザ)には、藍染めの袖とチュニックの上に、布地の補強やパッチ、またはこの上着のように、ボロと呼ばれる技法で何枚もの布をつなぎ合わせるシンプルな波縫いのキルティング技法、刺し子によって白い幾何学模様を繊細に縫い付けてある。
The piece had a particular flourish:
この作品には特別な華やかさがあり、
the yarns were dyed with small geometric patterns before being used to sew and stitch.
糸は小さな幾何学模様で染められ、縫製やステッチに使われた。
This luxurious adjunct aside, the jacket’s makers would have been astonished at the sight of it hanging on the wall of one of the world’s most prestigious museums.
そうした豪華な付属品はさておき、この上着の製作者は、世界有数の美術館の壁に掛けられたその姿に驚愕したことだろう。
Sashiko emerged through necessity, particularly in poor rural areas, during the Edo period.
刺し子は江戸時代に、特に貧しい農村部で必要に迫られて生まれた。
“Cotton came late to the north of Japan,” explains craft and design writer Katie Treggiden.
「木綿は日本の北部に遅れてやってきました」と説明するのは、クラフト&デザインライターのケイティ・トレギデン。
“So the only way people could get hold of it was as tiny rags of fabrics, that were either passed around or bought from tradesmen from the south.
「ですから人々が入手出来たのは小さな布切れのようなもので、幾度も人手に渡ったものや、南部の商人から買ったりしたものでした。
Sashiko – literally, ‘little stabs’ – was a way of connecting all those little pieces into a quilted fabric, known as boro, that would keep them warm.”
刺し子とは、文字通り“小さな刺し子 ”のことで、そうやって小さな布をつなげてボロと呼ばれるキルティング生地に仕立てて、暖かさを保つ方法だったのです」。
何度も布地に糸を縫い付けることで補強になる、今ではあえて装飾としてそういう技法を使った衣装もありますね。
貧しい日本の田舎で、やっと手に入った使い古しの小さな布をチクチクと針仕事で繋げて、家族のための防寒着を仕立てていた・・・それが今ではアートとして、メトロポリタン美術館で展示されている。
デザインのためのデザインよりも、必要にかられて自然と生まれた技法の方が、より新鮮かつ洗練されて映ることは結構あるものですよね。
早速読んでいきましょう!
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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