先日から「Kimono: from status symbol to high fashion -「着物:地位の象徴からハイファッションまで」を読んでいます。

着物:地位の象徴からハイファッションまで


・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(1)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(2)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(3)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(4)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(5)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(6)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(7)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(8)

Kumiko Ishioka has a Facebook page on which kimono wearers from all over the world can connect to share their enthusiasm.
イシオカクミコさんのFacebookページでは、世界中の着物愛好家と繋がり、着物熱を共有しあえる。

Like many she first wore kimono for formal occasions.
多くの人と同じく、彼女が最初に着物を着たのはフォーマルな機会だった。

But in her 30s she found a second-hand kimono for 5000 yen ($44.80; £34.74).
だが30代の時、約5,000円(44.80ドル、34.74ポンド)の中古着物を見つける。

“I wore it for lunch with friends.
「それを友達とのランチで着ました。

After that I tried to look for as much information on kimono as possible,” she says.
その後、着物について可能な限り多くの情報を探りだしました」と彼女。

Initially kimono looked exotic to her but as she read more about them in the new magazines that catered to the renewed interest she “understood that kimono is not just an icon or a traditional garment.”
当初は彼女の目に着物はエキゾチックに映ったが、この新たな興味を満たす雑誌等で着物について読むにつれ「着物は単なるアイコンや伝統的な衣装ではないと分かりました」。


cater「料理を調達する、賄(まかな)う、提供する、満たす」。

“Kimono connects me with my ancestors who lived as a wife, a woman, a daughter.
「着物は、妻、女、娘として生きてきた先祖と私をつなぐもの。

Like me in olden times,” says Ishioka.
昔の時代の私のように」とイシオカさん。

She now wears kimono when she goes out to the theatre or concerts, to parties and when meeting friends.
彼女は現在、劇場やコンサート、パーティーに出かける時、そして友達に会う時に着物を着ている。

Ishioka believes that fashion magazines together with a vibrant second-hand market and the internet are the three key factors which have helped spread the kimono revival.
イシオカさんは、ファッション雑誌と活況の中古市場、そしてインターネットが着物リバイバルの拡がりを助けた3つの重要な要因と考えている。


vibrant「震える、震動する、響き渡る、鮮やかな、きらめく、活気に満ちた、敏感な、ぞくぞくする(ような)、スリリングな」。

“We can look at people who enjoy kimono freely, classically or traditionally, as they like,” she says.
彼女は「私たちは着物を自由に、古典的にでも、もしくは伝統的にでも、それぞれが好きなように楽しむ人たちを見られます」と語る。

Those elements, together with a new, edgy breed of kimono designer have succeeded in putting the kimono back where it belongs – on the street, not on a pedestal.
これらの要素と新しくてエッジの効いた着物デザイナーによって、着物は本来の場所、人々に担ぎあげられる台座ではなく、ストリートに戻ってきたようだ。


put someone on a pedestal「(その人を)祭り上げる、担ぎ上げる、尊敬・崇拝・偶像化する、理想だと信じ込む」。

- 完 -


このイシオカさんの方法が、無理なく着物を楽しめる術という感じがします。

5000円くらいでも正絹のしっかり着られる着物が、中古市場にはゴロゴロあります。

それにやはり気軽な価格の帯を合わせていく。

少しづつ品物が揃ってきたら、組み合わせも無限に広がっていきます!

洋服と違って着物には流行のシルエットだとか作りの違いが無いので体型もあまり問わないし、おばあちゃんの品でも、お母さんの品でも、全体がマッチするなら基本的に好きに合わせられます。

最初は例えば身内の人に聞いてみて、いらない着物があれば、それを借りて着てみるのも良いかもしれません。

何十年前のでも着方次第でいくらでもお洒落に蘇る、それも着物の素晴らしいところだと思います。

まさにファストファッションの真逆を行く、最先端のファッションかもしれませんね。


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