先日から「Kimono: from status symbol to high fashion -「着物:地位の象徴からハイファッションまで」を読んでいます。
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(1)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(2)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(3)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(4)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(5)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(6)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(7)
The next generation
次世代Things only began to change in the late 1990s, in part because of a global interest in Japanese culture which encouraged Japanese people to reassess their own heritage.
着物に対する変化が起こり始めたのは1990年代後半で、これは日本文化への世界的な関心が日本人に自らの遺産の再評価を促したことも一因だったろう。
“Young people started to wear yukata (casual summer kimonos) for firework displays or Natsu matsuri (summer festivals),” says Rie Nii, curator at the Kyoto Costume Institute.
「若者たちが花火大会や夏祭りに浴衣(気楽な夏用着物)を着始めました」と話すのは、京都服飾文化研究財団の学芸員、新居理絵氏。
And instead of traditional footwear they wore fashionable platform sandals, ignoring the rigid rules of the kimono schools.
そして着物学校の厳格な規則を無視して、彼らは伝統的な履物の代わりにファッショナブルな厚底サンダルを履いた。
“For them, yukata were exotic clothing and it is possible to say that it was a kind of street fashion.
「彼らにとって浴衣はエキゾチックな衣装で、ストリートファッションのようなものと言えるでしょう。
In my opinion this turned the tide,” she says.
私は、これが流れを一変させたと考えています」と新居氏。
turn the tide 「(物事の)流れを一変させる、形勢を逆転させる」。
Cliffe has noticed a decided resurgence in interest since the turn of the century.
クリフは今世紀初頭以降、着物への関心が明確に復活した事に気づいた。
since the turn of the century「今世紀初頭以降、世紀の変わり目から」。
She has taken part in ‘Kimono Jack’ events in which kimono wearing enthusiasts literally hijack a public space to make their love of kimono visible.
彼女は「着物ジャック」という、着物愛好家たちが文字通り公共スペースを乗っ取って、着物への愛情を表明するイベントに加わっていた。
Some of these gatherings have been so large that they have had to be moved on by police.
これらの集会のいくつかは、あまりに大規模になり過ぎて、警察が整理に乗り出したこともあったという。
More discreet are the kimono wearing groups who “gather together and wear it, talk about it and enjoy it,” says Cliffe.
クリフ曰くもっと控えめなグループは「集まって着物を着て語り合い楽しむ」そうだ。
discreet「控えめな、目立たない、分別のある、思慮深い、慎重な」。
確かに草履や下駄は、履きなれていないと大体足が痛くなりますよね~、せっかくのお洒落なのにあれはツラい。
だったら慣れているサンダルにしちゃえ!という発想が、軽やかでいいな~と思いました。
着物のしきたり、みたいなことが、日常で着物を楽しむハードルを上げているのは確かで、若い人たちが決まり事に捉われず、自由に着物を楽しむようになって、そこから興味を持ったら着物についてもっと勉強したい気持ちになるかもしれない。
正統な着物道・しきたり、みたいな事は、その段階からで良いのではないかな~と思います。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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