先日から「Kimono: from status symbol to high fashion -「着物:地位の象徴からハイファッションまで」を読んでいます。
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(1)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(2)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(3)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(4)
・「着物:地位の象徴からハイファッションまで」(5)
The repeal of the sumptuary laws combined with new dying techniques and materials made innovative, exciting kimonos available to a larger clientele than ever before.
奢侈禁止令の廃止と新しい染色技術および素材の組み合わせにより、革新的で刺激的な着物をこれまで以上に多くの顧客が入手できるようになった。
repeal「無効にする、廃止する」。
clientele「訴訟依頼人たち、(医者の)患者たち、(店舗等の)顧客たち、常連」。
Geisha, who had been some of the first to adapt Western clothing, now saw that the future lay in wearing fabulous kimono, and rebranding themselves as the embodiment of “old Japan.”
洋服をいち早く取り入れていた芸者たちも、今度は素晴らしい着物をまとって「古き日本」の化身として自分たちのブランドを再生させる事に未来があると気づく。
embodiment「具体化(されたもの)、体現、化身、権化」。
In the early decades of the 20th Century some fashion-conscious women wore divine Art Nouveau and Art Deco inspired kimonos styled with Western shoes and accessories.
20世紀初頭、ファッションに敏感な女性の中には、アール・ヌーボーやアール・デコから着想を得た着物に西洋の靴やアクセサリーを合わせる人もいた。
But complete westernisation was frowned upon.
しかし完璧な西洋風はよく思われなかった。
frown upon「認めない、賛成しない、難色を示す、眉をひそめる、顰蹙(ひんしゅく)を買う」。
Women had come to personify Japanese morality and they could only do that while wearing kimono.
女性は日本的精神の象徴とされ、それは彼女らが着物を着ていてこそのものだった。
personify「擬人化する、人格化する、人間の形で表現する、具体化・象徴する、化身となる」。
It took the utter devastation of the Pacific War to bring to an end to centuries of everyday kimono wearing.
この何世紀にもわたる日常的な着物の着用を終わらせたのは、太平洋戦争での完全な荒廃によってであった。
With their country and moral in ruins the Japanese saw Western clothing as the simplest option.
荒廃した国土と精神の中で、日本人は洋服を最も簡便な選択肢と見なしたのだ。
空襲で街を破壊された後は、多くの生地や小物を必要とする着物よりも、簡単簡素な洋服が日本人の身体を包むことになったと。
でも着物もしっかりと廃れずに、現代人の心を掴んでいるのは喜ばしい事だと思います。
一般的には七五三と成人式、結婚式で着物と遭遇する感じですよね。
でもそれはどれも高級なおめかし着物なので、組み合わせや着付けもプロにおまかせの事がほとんど。
なので実は色柄合わせの気軽な楽しみは、日常の安価な着物で味わえる事も多いかな~と思っています。
それこそデニムの着物なんかは、洗濯機で洗える上に丈夫だし、ぱっと見は紬みたいで(笑)かなり良いです。
私はヒッコリーストライプのデニム着物を持っていて、海外でも着たいなあなんて思っていたんですが、当分おあずけになりそうですね。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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