ブレイキング・バッド シーズン5 第9話より:

put someone in a box
人を自分の意に従わせようとする、人を殺す


突然、洗車場にやってきたリディアにウォルターは驚くが
スカイラーの手前、平静を装う。

彼女はウォルターに、取引に不手際があったことを告げ
それにより仲間内で生じた問題を解決するために協力を仰ぐが
自分には関係ないと、彼女をつっぱねるシーンからです。

Listen, this is a complicated situation.
聞いて、これはとても困った事態なの。(リディア)

There are a lot of moving parts.
この取引には多くの人間が関わってる。(リディア)

None of which are my concern.
私の知ったこっちゃない。(ウォルター)

You’re putting me in a box here.
あなたは私を追い込んでるのよ。(リディア)

You know what could happen.
この先どうなるかは分かるでしょう。(ウォルター)

Again, none of my concern.
再度言うが、私には関係ない。(ウォルター)


moving parts 「可動部、作動部品」ですが
ここでは「取引にかかわる組織や人々」を指しています。

そして put someone in a box は「人を自分の意に従わせようとする、人を殺す」という意味で
ここでは「自分を死に追いやりつつある、自分を追い込んでいる」と解釈しています。

put someone in a box を直訳すると「人を箱に入れる」、
ここから一番目の意味「自分の意に従わせようとする」は、イメージしやすいと思います。

二番目の「殺す」の方は、実は box には「棺」という意味もあり
そうなると「人を棺に入れる」、そこから「殺す」という表現に繋がります。

今回のリディアの場合は「殺される立場に追い込まれつつある」というのが
話の流れ的に妥当な意味ではないかと思います。

このリディアという女性は結構な美人なんですが、ウォルターは彼女にとても厳しくて
にべもなく彼女のSOSを振り払います。

しかしやっぱり美人は得と言いますか、この先意外な人物が彼女に魅せられて
流れが変わってゆくのです。

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