ホワイトカラー シーズン5 第2話より:
stare(look) down the barrel
恐怖に直面する、暗い先行き
ピーターは妊娠中の部下・ダイアナが2日も徹夜をして捜査に明け暮れていると知り
母体と赤ちゃんの安全のため、彼女を捜査チームから外して休ませようと考える。
しかし部下のジョーンズは、もうすぐ産休で現場を離れねばならない事、
出産を期に自分の居場所が無くなるのではないか、というダイアナの不安を見抜き
それをボスであるピーターに話すというシーンからです。
I mean, she’s staring down the barrel at Diana Berrigan, single mother, and that’s scary.
彼女は自分の不安と直面してるんじゃないでしょうか、捜査官からシングルマザーになる、それって不安なことでしょう。(ジョーンズ)
(中略)
She knows she always has a place here.
彼女の居場所はちゃんと保たれる事はダイアナも分かっているはずだ。(ピーター)
But does she?
でも本当にそうでしょうか?(ジョーンズ)
I mean, you were talking about taking her off casework because she’s tired.
今だってボスは彼女が疲れているから捜査から外すって言ったじゃありませんか。(ジョーンズ)
And are you really gonna feel good about sending her on a raid,
それにこれから危険な現場に彼女を送る気になれますか、(ジョーンズ)
when she’s got a kid at home?
家で小さな子が待っている彼女を?(ジョーンズ)
stare(look) down the barrel は「恐怖に直面する、良くない展望を見る」という事で
直訳すると「銃口を凝視する」、
つまり誰かに銃を向けられているように危機的な状況に直面する、となります。
ここでは優秀な女性捜査官としてキャリアを積んできたダイアナが
出産を期に現場から遠ざけられるのではないか、これまでとは立場が変わってしまうのではないかと
恐怖を感じていて、それを払拭するために無茶苦茶に働いているのでは、というわけです。
on a raid 「急襲、不意の攻撃、奇襲作戦」。
ここでは「FBIだ!」と言ってドアを蹴破って犯人を確保するとかいった
荒っぽい現場、危険な現場という解釈です。