ザ・メンタリスト シーズン3 第3話より:

tight as a drum
ぴったりしている、きっちり閉める、隙間なく


ヴァンペルトとリグズビーは、元ヴィジュアライズの信者であり
殺されたセリアの友人でもあった女性に話を聞きに行く。

彼女は教団内の内情を外に漏らせば殺される、いつも誰かに見張られていると怯え
その様子は神経質すぎると思えるほどであった。

だが彼女の家からの帰り道、CBIの2人は確かに何者かに尾行されていることに気づく。

それをヴィジュアイライズの手先に違いないと考えたヴァンペルトは
尾行を巻こうと無謀な運転をし、後続車と事故を起こしてしまう。

リグズビーが怒り心頭で後続車の運転手の身元を尋ねると
その人物はFBI捜査官のオロフリンという男であった。

You wanna tell me why the FBI was tailing two of my agents?
なぜFBIがうちの2人を尾行したのか、訳を教えてくれる?(リズボン)

Sure. We’ve been looking at Bret Stiles and Visualize for a couple years now.
我々はもう数年間スタイルズと彼の教団ヴィジュアライズを追っています。(オロフリン)

(中略)

But we haven’t gotten our hands on anybody that could tell us about the organization.
しかし全く情報提供者が得られず、教団の内情を知る術がない。(オロフリン)

Tight as a drum.
隙がないんです。(オロフリン)

Yeah, but why follow us?
なるほど、だがなぜ俺たちを尾行した?(リグズビー)

(中略)

You think that we’re working with Visualize?
私たちが教団の手先だと思った?(リズボン)

She wanted us to look into the possibility. That’s all.
上司に可能性を探れと言われたので。 それだけです。(オロフリン)


get one’s hands on~「(人を)つかまえる、手に入れる」。

そして tight as a drum は直訳すると「ドラム(の皮)のようにぴんと張った」、
それが転じて「ぴったりしている、きっちり閉める、隙間なく」という意味に、
更に俗語では「泥酔して」という意味にもなります。

戸締りをしっかりする、クッションのカバーがぴったり合う、
強固なガード、食べ過ぎてお腹がパンパン、
こういった事象はどれも tight as a drum で言い表すことが出来るため
一言でこれはこうです、と意味を示しづらいフレーズですが
共通する基本的なイメージは「ドラム(の皮)のようにぴんと張った」だと思います。

ドラムの皮は隙間なくぴっちり、それを戸締りに当てはめれば
かけ忘れ無くしっかり施錠する事であり、
クッションカバーであれば、ダブつきなく綺麗にぴったりフィットした事を指します。

俗語の「泥酔して」の由来は定かではありませんが、
これも「お腹に隙間なくアルコールが詰まった状態=泥酔」と考えれば
それほど違和感なく意味を捉えられるように思います。

ここでは教団内の団結が堅い、警戒体制が隅々まで張られていて隙がない、
という解釈で使われています。

このオロフリンを演じている人は
Dlifeでやっていた「イーストエンドの魔女たち」でダッシュを演じていたお兄さんです。

清潔感のあるハンサムで、多分この先ヴァンペルトと付き合うんだろうな~という雰囲気です。




ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話