ゴシップガール シーズン1 第6話より:

in the long run
長い目で見れば、長期的には


ルーファスはある夜、セリーナの母・リリーが出席するパーティーのエスコートを頼まれる。

ルーファスは昔のよしみで快く引き受けるが、いざパーティー会場に着いてみると
自分は当て馬の役目で呼ばれた事に気づく。

リリーには裕福な交際相手がいたが、その彼は目下、リリーよりずっと年下のモデルに気を取られ
彼女の事をないがしろにしているのだ。

その彼に当てつけたいがため、自分はリリーに呼ばれたのだと悟ったルーファスは
彼女の望み通り、その男性の前で親しげに振る舞って見せ、ついキスまでしてしまう。

かつての恋人・リリーのため、ルーファスは求められた役割を演じるのだった。

I’m sorry I kissed you,
キスしたことは謝る、(ルーファス)

but I did it because that mercenary in the starched white shirt,
だがあの白シャツ野郎に思い知らせてやりたくてね、(ルーファス)

he doesn’t appreciate everything he has over an attractive 25years old mannequin.
君より25歳のモデルを選ぶなんてバカな奴だ。(ルーファス)

Because beauty fades, though yours has done a remarkable job of holding on,
美は永遠じゃない、君は未だに美しさを保ち続けているけど、(ルーファス)

and in the long run, it’s gonna be his loss.
長い目で見れば、損をするのは彼の方さ。(ルーファス)


mercenary 「傭兵、欲得ずくの、利に敏感な、現金な」。

starched 「洗濯のりが利いた、ゴワゴワの」。

mercenary in the starched white shirt は「のりが利いたシャツを着た現金な男」、
まあ鼻持ちならない奴、といったところでしょうか。

appreciate 「真価を認める、物の価値を理解する」、
ここでは he doesn’t appreciate「彼は物の価値を理解していない」、
つまり女性の若さに気を取られ、リリーの価値を軽んじているというわけですね。

fade「(若さ、美しさ、新鮮さなどが)衰える、徐々に消えてゆく」。

hold on 「持ちこたえる、頑張る、保ち続ける」。

そして in the long run は「長い目で見れば、長期的には」、
run は「走る、運営する」ですから「長くやっていくうちに」といった感じでしょうか。

さらに long と来れば short というわけで
in the short run は「目先を考えると、短期的には」。

これは正に今のリリーの彼氏を表す言葉だと思います。

それにしてもNYでも有数の資産家と付き合う、リリーの現役っぷりがすごいです。

若さや美しさと引き換えに富を求める女性は後を絶ちませんので
リリーも駆除が大変だと思いますが、負けてないところが流石です。

昔の彼氏(ルーファス)もアッサリ味方につけてしまうあたりも
魔性の女って感じですね。



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