ゴシップガール シーズン1 第16話より:
marry up
玉の輿にのる
ジェニーは最近出来た新しいボーイフレンド・アッシャーが自慢で仕方がない。
家柄が良く、資産もある上にハンサムで優しい・・・と
彼を現在フリーのブレアに見せつけるたびに優越感を感じているジェニー。
更に今週末にはアッシャーの邸宅でパーティを開き、
ブレアを除く仲間を招待すると意気込むジェニーだが
はしゃいでいる彼女に冷や水を浴びせるブレアだった。
It’s Asher! Let’s go say hi.
アッシャーだわ! 話して来る。(ジェニー)
How did little Jenny Humphrey become the next Brooke Astor?
一体ジェニーみたいな子がどうやってブルック・アスターになるつもりかしら?(ブレア)
The same way they all do.
彼女たちと同じ事をすれば良いのよ。(取り巻き)
Marry up.
玉の輿に乗る。(取り巻き)
ブレアの言っているブルック・アスターは、
数年前に亡くなったNY社交界の女王とも言える女性で
アスター家はカーネギーホール、メトロポリタン美術館、
ニューヨーク公共図書館などを作った資産家として有名です。
彼女は裕福な家の出身ではなく、すでに子供も持つ身ながら
アスター家の当主と再婚を果たし地位と財産を得た人で
玉の輿に乗った著名な女性として、
NY女子の頭にすぐ浮かぶ人なのかもしれません。
そして marry up は「玉の輿にのる」。
これはそのまま marry「結婚」して up「上昇」するという事で、
結婚によってそれまでの自分にはなかった恩恵を得られる、
そういう結婚を意味しています。
また up があれば down もあり
marry down は「社会的地位や生活等が低下する結婚」を表します。
ジェニー自身、心のどこかで仲間の指摘する marry up を狙っていると思いますが
ソーシャルクライマーとしては未だド新人でキラキラした側面しか見えていない様子。
一方、どろどろした上流社会に長くいるブレアには何かの予感があるようです。