ザ・メンタリスト シーズン6 第4話より:

chap one’s hide
(その人を)不愉快にさせる、いらつかせる


リズボンとジェーンは、レッドジョン容疑者の一人であるFBI捜査官・スミスに呼ばれ
とある事件現場にやって来た。

そこには拷問を受けたと思われる男性・マークスの遺体があり
彼はかつてジェーンがレッドジョンの情報を引き出すために
拷問をした相手であった。

スミスはジェーンが犯人の可能性があると考えているらしく、
彼にプロファイリングをしてみろと言う。

Well, the first thing you’d notice is that he was tortured,
そうだね、まず明らかなのは、彼が拷問されたこと、(ジェーン)

with fire and whatever it is people use to cut someone’s thumbs off.
火で焼かれ、親指を切り落とされてね。(ジェーン)

(中略)

Marx was out on bail while he stood trial.
マークスは保釈中だった。(スミス捜査官)

Things were looking good for him, too.
無罪の可能性があったんだ。(スミス捜査官)

(中略)

Bet that really chapped your hide, huh, Jane?
君にはさぞかし不愉快な話だろう、ジェーン?(スミス捜査官)

Not at all.
全然。(ジェーン)

That’s the best theory the F.B.I. can come up with?
それがFBIの推測?(リズボン)

That Jane killed Benjamin Marx and burned his face off?
ジェーンが彼を殺して顔を焼いたって?(リズボン)


out on bail「保釈中で」。

stand trial「裁判を受ける」。

things are looking good「(物事が)順調に進んでいる、良い感じである」。

ここでは被害者の裁判の行方を指しており
Things were looking good for him(裁判は彼にとって良い感じだった)
=「無罪の可能性があった」。

bet that~「~であるに違いない、さぞかし~だろう」。

that 以下の事に対して bet「賭ける」、
つまり「賭けても良いけど~だろう、~に違いない」と何かを断言するような表現です。

そして chap one’s hide は「(その人を)不愉快にさせる、いらつかせる」。

chap「(唇や皮膚の)ひび、あかぎれ、荒れ」、hide「獣の皮、人の皮膚」なので
(その人の)皮膚を荒らす=「不愉快にさせる、いらつかせる」。

Bet that really chapped your hide(さぞかし君を不愉快にさせるに違いない)。

come up with「思いつく、考え着く」。

かつてジェーンの拷問によりある犯行を自供したマークス、
その自供で彼は逮捕されたが、どうやら無罪になりそうだ、
それはジェーンにとっては不愉快であろう、だから殺したのでは?という話です。

FBIの見当違いにリズボンも呆れていますが、
もしジェーンが本気で手を汚すなら、もっと上手くやるはずで、
スミス捜査官ってヘンな人、これはレッドジョンじゃない(笑)。


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