ブレイキング・バッド シーズン3 第11話より:
with all due respect
お言葉を返すようですが、恐れながら、失礼ながら
ウォルターの裏金を表立って使えるようにするため、
彼とスカイラー、弁護士のソウルは多額の資金洗浄に適した投資先を物色している。
ソウルはゲームセンター経営を奨めるが
スカイラーの強固な反対にあい、話し合いは難航していた。
そして彼女はウォルターに、
彼のかつてのバイト先である洗車場を買うよう奨める。
そこなら誰にも疑われないからというのがその理由であり
ウォルターも妻の意見に心が傾くが
ソウルは洗車場では資金洗浄は無理だと、その案に難色を示すのだった。
That’s it? That’s what you wanna buy?
ここを? ここを買いたいって言うのか?(ソウル)
People will believe it, at least. I worked here for four years.
少なくとも信憑性はある。私はここで4年働いていたんだから。(ウォルター)
(中略)
All due respect, I don’t see it. So I vote no.
失礼ながら、ここは駄目だ。私は反対だね。(ソウル)
It makes a better story than your laser tag.
あんたのゲームセンターよりはマシじゃないのか。(ウォルター)
Is that you talking or Yoko Ono?
それはあんたの意見かね、それともオノヨーコのかい?(ソウル)
with all due respect は「お言葉を返すようですが、恐れながら、失礼ながら」ということで
これは目上の人に意見を述べる際の前置きとして、よく使われていると思います。
ここではソウルにとってウォルターは一応お客さんだというのもあるし、
また何も知らないシロウト夫婦の戯言に対する皮肉の意味もあるように感じます。
さらにソウルはオノヨーコという言葉を口にしていますが
(これはもちろんスカイラーの事ですが)
アメリカのドラマにこんなセリフが登場するということは、
かの地でのオノヨーコ氏のイメージは今も昔も
夫を影であやつる妻、自我の強い女性といった印象なのかもしれませんね。
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