トゥルーブラッド シーズン6 第3話より:

take ~ in stride
(難しい問題、困難に)穏便に対処する


スーキーらが家で夕食をとっていると、
外に不穏な気配を感じた祖父ナイルはジェイソンを連れて様子を見に行く。

ナイルから家に居るよう言われたスーキーだったが
ジェイソンが人間でない何者かに襲われて倒れたのを見て、思わず外へ飛び出してしまう。

幸い魔物は立ち去り、全員無事に家に戻ると
ナイルは軽率なスーキーの行動をたしなめる。

How come you’re not afraid of Warlow?
君はワーロウが怖くないのか?(ナイル)

I am afraid.
怖いわよ。(スーキー)

(中略)

But you gotta realize, I can barely remember the last time I wasn’t in danger.
でももう長いこと、私は安全だったことはないの。(スーキー)

Danger, it’s a fact of life for me,
常にピンチよ、(スーキー)

so if I go getting worked up every time I’m in trouble it’s like I’m crying wolf to myself.
だからもはやトラブルのたびに大騒ぎしてられない。(スーキー)

So I try to keep an even keel, I take regular danger in stride and that way,
普段は冷静でいたい、(スーキー)

I’ve still got a real, healthy fear inside me for when the shit really hits the fan.
本物の危機が迫った時に、ちゃんと怖がれるように。(スーキー)

Warlow is the proverbial shit hitting the fan.
ワーロウこそ本物の危機だ。(ナイル)

Don’t underestimate him.
奴を見くびるな。(ナイル)

I won’t.
わかった。(スーキー)


how come「一体どうして、何で」
同じ「なぜ、どうして」でも why は「物事の理由」を尋ねるニュアンス
how come は「今の状況に至ったわけ、一体どうしてそうなったのか」。

How come you’re not afraid of Warlow?
(君はどうしてワーロウを怖がらない人になったのか?)。

どうしてそんなに恐怖心が薄くなったのか、
その答えをスーキーが祖父に話していきます。

I can barely remember the last time I wasn’t in danger
(最後に危険じゃなかったのはいつか、ほとんど思い出せない)
=「もう長いこと、私は安全だったことはない」。

fact of life「(厳しい現実の中で)日常にあること、避けられない現実」。

get worked up「興奮する、高ぶる、息まく、気負う」。

cry wolf「人騒がせな嘘をつく、虚報を伝える」。

so if I go getting worked up every time I’m in trouble
(だからもしトラブルのたびに興奮していたら)
it’s like I’m crying wolf to myself.
(自分を無駄に騒がせるだけ)。

cry wolf(狼が来たと叫ぶ)は、イソップ童話のオオカミ少年の話から来た表現で
あまりにも普段から狼が来たと騒いでいたために、
本当に来た時に誰も信用してくれなくなった、というお話。

まるでそれみたいに、毎回怖いだのヤバいだの言ってても仕方ない、
本チャンの危機に備えて普段は動じないように心がけている、という感じでしょうか。

on an even keel「なだらかに、安定して」。

そして take ~ in stride は「(難しい問題、困難に)穏便に対処する」。

ある問題・困難を stride「大股でまたぐ、またぎ越す」
=「(難しい問題、困難に)穏便に対処する」。

So I try to keep an even keel, I take regular danger in stride and that way
(普段は努めて安定して、通常の危機には穏便に対処する、そうすることで)

hit the fan「困ったことになる、大変な事態が起きる、混乱する」。

I’ve still got a real, healthy fear inside me for when the shit really hits the fan
(心のうちに健全な恐怖心を保ち、本当に大変な事態に備える)。

普段は容易に動じないことで、自分の健全な精神を保っている、
逆にいうとそれだけ毎日危険に囲まれていると。

proverbial「ことわざに出てくる、ことわざの、有名な、折り紙付きの」。

Warlow is the proverbial shit hitting the fan
(ワーロウこそ折り紙つきの緊急事態だ)。

underestimate「見くびる、過小評価する、軽んじる」

ワーロウだけはマジだから気をつけろ、と孫娘に念押しするナイル。

親族が実は王様だった、とかいう設定は「プリティ・プリンセス」もそうでしたが
アメリカン女子の大好物なのかな。

ベタだけど一度は夢見ちゃう(笑)のはなぜなんだろう。


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